人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

読書メモ2021

値下げが一番簡単だが

こんな本を読む。 もう価格で闘わない―――「より安く!」は誰も幸せにしない 作者:坂本光司 あさ出版 Amazon 坂本先生といえば「日本で一番大切にしたい会社」。 おじさんサラリーマン感涙のシリーズ(もう7巻くらいあるらしい)。 本書では、価格競争から脱…

なにごとも「道」になるのだ

前作を読んでケトルベルトレーニングを継続していることもあり、最新刊を入手。 ケトルベル アドバンス 作者:松下タイケイ 株式会社 日貿出版社 Amazon ケトルベルトレーニングの良さを述べるとすると、人間としての極めて汎用的な動きが快適になることだと…

リモートワークのその前に

無関心ではいられないテーマなのでこんな本を読む。 リモートマネジメントの教科書 作者:武藤久美子 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon リクルートマネジメントソリューションズの第一人者による本。 現状の概観、注意点やケーススタディ…

商売はちゃんとやらないとね

企業の物語を引き続き、ということでこんな本を読む。 スバル――ヒコーキ野郎が作ったクルマ 作者:野地 秩嘉 プレジデント社 Amazon 前半はいいのだ。 前身である中島飛行機の躍進と、フランスの技術者から伝えられた「パイロットの安全が第一」「操縦安定性…

健全な新規事業は健全な精神から

こんな本を読む。 QRコードの奇跡―モノづくり集団の発想転換が革新を生んだ 作者:小川 進 東洋経済新報社 Amazon 久しぶりにビジネスの成功譚を読みたいなと。 いま、世界中で一般化したQRコードは、日本発の規格だということはご存知だろうか。 自動車部…

科学的であり社会的でもある

こんな本を読む。 遺伝人類学入門 (ちくま新書) 作者:博樹, 太田 筑摩書房 Amazon なんか普通に面白かったなぁと。 Kindle日替りセール&高評価といういつもの衝動買いパターン。 遺伝情報の解析から人類学を紐解く研究を一般向けに解説している。 一般向けと…

形のない仕事

こんな本を読む。 なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 作者:細川 義洋 日本実業出版社 Amazon ちょいとシステム開発に絡むことになったので、知識として入れておきたかった。 裁判所の調停委員である著者が、ケーススタディを集める形で揉めどころをストー…

レイアウト変更

レイアウト変更、略して「レー変」(レイ変?)。 模様替え、単に席替えとも言う。 拙宅では小生も妻もインテリアとか家の使い勝手にこだわるので、夜夫婦で飲みながら「ああでもない」「こうでもない」という議論の果てに、突然夜中にレイアウト変更が始ま…

伝統は失われている

日本文化流れで柳田國男。 決定版 柳田国男全集(全60作品) 近代日本文学電子叢書 作者:柳田国男,近代日本文学電子叢書編集部 弘文堂新社 Amazon 著作権フリーなので数百円で山ほど著作が読めるのだが、その中から有名な「遠野物語」と「日本の伝説」「歳棚…

老兵は消え去るのみ

日本の古来伝統を探ろうと、柳田國男を物色しているその間に、一発こんな本を挟む。 ライフワークの思想 (ちくま文庫) 作者:外山滋比古 筑摩書房 Amazon 外山滋比古氏は「思考の整理学」という本で有名で、 思考の整理学 (ちくま文庫) 作者:外山滋比古 筑摩…

伝統を知らず

こんな本を読む。 日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く (講談社現代新書) 作者:松岡正剛 講談社 Amazon 松岡正剛氏については亡き師匠も言及していたし、周囲にお好きな方が多かったにも関わらず、ずっと縁に恵まれず、やっと本書を手にした次…

本業の再定義

本は読む方なので思わずこんな本を読む。 本の世界をめぐる冒険 NHK出版 学びのきほん 作者:ナカムラ クニオ NHK出版 Amazon NHKのシリーズもののようなのだが、番組テキスト的に非常に短い。 本屋も含めた様々なプロデュースを行なっている著者による、本の…

大企業スゲー

こんな本を読む。 ファシリテーション型業務改革 ストーリーで学ぶ次世代プロジェクト (日本経済新聞出版) 作者:榊巻亮,百田牧人,岡本晋太朗 日経BP Amazon 業務改革、プロジェクト系の本を漁っていて、レビューが高かった本書にたどり着く。 ケンブリッジと…

教科書通りでなくてもいい

こんな本を読む。 日本一やさしい経営の教科書―――とにかくシンプルで結果が出る画期的な経営入門書 作者:小井土まさひこ あさ出版 Amazon これもKindle日替りセールで出会ったのだが、中小企業のシステム導入の次は経営だ、という流れ。 介護系ビジネスを創…

とことん目的を考える

ちょっと故あってこんな本を読む。 御社にそのシステムは不要です。 中小企業のための〝失敗しない〟IT戦略 作者:四宮靖隆 あさ出版 Amazon もともとはKindle日替わりセールで出会い、高評価だったことが購入のきっかけだけれども。 内容としてはタイトルの…

話せばわかる、と信じる

社内外への調整事をよりよく進められないものか、そんな思いで先日は交渉術を読んだが、その流れで今日はこちら。 他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング) 作者:宇田川元一 ニューズピックス Amazon イノベーション系の…

洋書はなんでこんなに長いのか

交渉事は比較的得意?なのだが、色々と社内外のヘビーな調整が増えてきたこともあり、改めてスキルを整理、再認識しておきたいと思う今日この頃。 そういうわけで、こんな本を読む。 交渉の達人 ──ハーバード流を学ぶ 作者:ディーパック・マルホトラ パンロ…

受け手の目線に徹する

こんな本を読む。 「ひらがな」で話す技術 作者:西任暁子 サンマーク出版 Amazon Kindle日替わりセールで目にして、レビューも高かったから買ったのだと思う。 「ひらがな」で話すってどういうこっちゃ、というのが殆どの人の第一印象だと思うし、小生もそれ…

見えないものを見る

何の気なしかこんな本を読む。 のんのんばあとオレ (コミッククリエイトコミック) 作者:水木しげる 講談社 Amazon 水木しげるの漫画なんて久しぶり。 そろそろ娘に見せられるものはないかしら、というのもあった。 実際見せたが「面白かった〜!」という一言…

問題解決ではなく問題発見

常日頃、問題解決ではなく問題発見、もしくは問題提起、アジェンダセッティング、「解決しなければならない問題は何か」ということを説いており、勢いセールで発見した本書を読む。 問題発見力を鍛える (講談社現代新書) 作者:細谷功 講談社 Amazon 細谷氏の…

昭和のサラリーマン

「優秀な官僚」の在り方を探りたいなと考えたこともあり、思わずこんな本を読む。 官僚たちの夏(新潮文庫) 作者:城山 三郎 新潮社 Amazon 実際にモデルが居る官僚を題材に、1960年代の通産省を舞台にしたドラマ。 城山作品は大抵そうだと思うが、ほぼ史実…

昔の色

こんな本を読む。 AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争 (光文社新書) 作者:庭田 杏珠,渡邊 英徳 光文社 Amazon Kindle日替りセールで出会った一冊。 ほぼ写真の本なので、パラパラめくって読み終わることができる。 AIがどれほど有効なのか、本の…

ビジネスへの執着

こんな本を読む。 成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝 作者:レイ・A・クロック,ロバート・アンダーソン プレジデント社 Amazon なんでこれを手に取ったのか、ほんの思いつきなんだけれども。 本書を元にした映画、「ファウンダー」は観た。 「ファウンダ…

薄くて不味いコーヒーには歴史がある

食品と歴史続きでこんな本を読む。 珈琲の世界史 (講談社現代新書) 作者:旦部幸博 講談社 Amazon コーヒーは好きな方だと思う。 スタバの2号店が御茶ノ水にできた時は三日と開けずに通っていたような気がする。 当時は珍しかったエスプレッソをダブルでグッ…

伝統とは何か

こんな本を読む。 中華料理の文化史 (ちくま文庫) 作者:張 競 筑摩書房 Amazon 外国文化、歴史繋がりで積読に手をつける。 古代から近代まで大きな括りで中華料理の変遷を解説した本。 所々に著者個人の体験や感覚が散りばめられ、親しみやすさを感じるが、…

人間こそホラー

海外事情の延長で、Kindle日替りセールで入手したこちらを読む。 ヒトラーとナチ・ドイツ (講談社現代新書) 作者:石田勇治 講談社 Amazon 第一次大戦後のドイツにおいて、ヒトラーが如何にして政権を獲り、独裁者となってあの惨事を起こしたか、詳細な文献資…

歴史の読み方

ミャンマーの異文化に触れたので、こんな本も読む。 日本の地政学 日本が戦勝国になる方法 (扶桑社BOOKS) 作者:北野 幸伯 扶桑社 Amazon Kindle日替りセールでレビューも高かったのでポチる。 ロシア在住28年のアナリストという肩書きの人が、どういう…

鎖国が生む国際性?

ちょいとくたびれ気味なので、娯楽を求めて高野さん(さん付け(笑))の本を読む。 【カラー版】ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫) 作者:高野秀行 集英社 Amazon 高野さんの本の良いところは、バカバカしい旅行記・異文化体験でありながら、「ほー」「なるほ…

子育ての終わり

娘も来月で10歳。 女の子は育ちが早いと思っていたし、諸先輩方のお話を聞くに、いわゆる「子育て」らしい「子育て」は10年だろうと予測。 その間できる限りのことをしようと決めて、子育てを始めてもう10年。 やっと10年、という気もするが、それはまぁそれ…

誰のためのスポーツ

こんな本を読む。 パッション 新世界を生き抜く子どもの育て方 作者:幸野健一 徳間書店 Amazon Kindle日替りセールに登場し、レビューが猛烈高評価だったので購入。 子育てには一応真剣なつもりだしね。 サッカーを愛し、世界中でプレーし、現在サッカースク…