人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

転職で失うもの、得るもの。

金曜の夜に、サラリと思いつきで書くようなライトな話ではないのだが。ベーシックな事なので、あえてドライにひとつ。◇失うもの継続勤務期間が長いほど有利な給与体系の会社に所属している人は、生涯賃金という意味では失う物は大きい。最近はひたすら年収が…

年収交渉のお話を少し。

先日質問されて、お答えした事を少々。多くの企業において、通常は給与テーブルというものがあり、転職の場面で年収の交渉をするということは、その給与テーブルの何処に納めるのか、ということになる。もちろん、実力に対する評価とか、周囲とのバランスと…

エージェントとして、何をご提供できるのか?

転職活動に取り組んで、人材紹介エージェントと接する機会はあるかと思う。相性や、紹介してもらえる案件の多寡、実際に選考に進むプロセスの有無など、エージェントとの関係性は色々だが、実のところ、一人のエージェントが、ある転職希望者を実際に成約す…

ワークライフバランス、特に家族との関係について思うこと

これまで、色々な方の転職相談に乗ってきたわけだが、仕事と家族、特に配偶者との関係性を巡って、忘れられない印象の方がいた。その方は50代中盤で、超大手企業一社で長くハードに働かれていた方。ご要望としては、「自分はこれまでずっと仕事人間で生きて…

相手の頭にはキャパがある。

何のお話か。頭脳には限界があるというのはまぁ、当たり前なのだが、その場の瞬間瞬間で処理できる情報量、記憶できる情報量に限りがある、ということをお伝えしたい。商談でも面接でも良いのだけれど、1時間、誰かとコミュニケーションをとる時間があったと…

一度心についた火を消すことはできない。

小生の今の仕事は、企業の新規事業立ち上げのお手伝いだ。企画が大詰めになっていき、さぁいよいよ、という事業を担当されている方と、今日お話した際、「仮にこの事業計画がダメになったとしても、もう元の通常業務には戻れない気がする」ということをおっ…

自分に合った会社に出会うという感覚。

今日は久しく転職活動を続けていた方から、やっと決まったというご連絡をいただいた、大変嬉しい日。数カ月にわたり、なかなか厳しい転職活動をされ、その間、あれやこれや、できる限りアドバイスをさせていただいたが、結果的にはご自身で開拓されたご縁の…

事業サイズと人物適性

経営者の採用をお手伝いしていた時に、よくお話ししていたのが、「売上5億の事業の経営者と、50億の事業と、500億の事業とでは、それぞれ求められるものが違いますよね」という事。ちなみに5000億となると、日本では滅多に外からは採用しないし、あったとし…

交渉にはタイミングがある。

転職の際、一般的には求人票に従った条件に応じて、転職するしないの判断をすることになると思うが、そうは言ってもプロセスの最後の最後は、交渉ごと、駆け引きが生じることが多い。年収、職務内容、役職・権限、入社時期、果ては内定への回答時期まである…

転職旅行に行きましょう。

転職の際、新しい会社に入るまでのまとまった時間に旅行に行くのを、密かに(?)「転職旅行」という。密かな成長マーケットで、この記事によれば、1200億円規模とも。http://biz-journal.jp/i/2014/08/post_5625_entry.html小生の個人的な経験としても、過去…

こんな求人の表現には気をつけたい。

日本の採用媒体のコンテンツや、エージェントの求人票などは、採用企業側のヒアリングをもとに、人材ビジネスの業者側がライティングをしていることが多い(全てではない)。ちなみに、外資系企業は採用企業の人事がきっちり書いてくることが殆ど(以前も書…

転職が上手な方はレスポンスが早い。

たまたまこんな記事を目にしたのだが。http://thebridge.jp/2015/10/emailメールの返信が早い人は、仕事が早いという趣旨の記事なのだけれども。エージェントとしての経験上も、いい形で転職を進められる方は、たいていレスポンスが早い。一番如実なのは、日…

美味しいポジションは意外と転職が難しい。

他人から見れば、大変羨ましい状況が、本人にとっては大変悩ましい、というキャリアの状況は、時々ある。待遇は良い、仕事は楽、そこそこ権限もある。しかし楽であるがゆえに、成長実感もないし、毎月毎年同じようなことの繰り返しで、年齢だけは重ねていく…

選考プロセスが長いというのはどういうことか。

世の中には、選考プロセスがとても長い会社が存在する。結局は、「採用するか、しないか」という二択しかないのに、なんでそんなに時間がかかるのか、疑問に思われるだろうし、まさにそのプロセスの途上にある方にとっては、とても不安になったり、疑心暗鬼…

意志あるところに機会は顕れる。

今日は長きにわたってお世話になった先輩と、いつもお世話になっている若い友人とのやりとりをしていて。新たな機会を模索し、いろいろな出会いをそれぞれ繰り広げ、そのお手伝いを小生がしたりしなかったりというわけだが。つくづく新しい縁を切り開くに当…

別れ際で器がわかる。

昨日のエントリーの続き。退職の意思表示をし、引き止めの押し引きがあって、でも結局辞めるという流れの中で、綺麗に別れられるか、というのは、その会社や上司の器がわかる瞬間だ。男女間でもそんな世界があるらしいが(小生はあまり得意分野ではない)、ズ…

退職引き止めで待遇アップを交渉してきた話

「余人をもって変えがたい」という人であればあるほど、退職の意向を伝えた時に、強い慰留を受けることになる(まぁ、最近はとにかく辞めさせないというブラック企業もあると聞いているが)。そうなった時に、時として、年俸・役職・役割などを改善するオフ…

仕事における成功の諸条件

今の会社に残るのか、新たな会社にチャレンジするのか。この辺りは時として大変難しい判断を強いられる。言い換えれば、今の環境の方が仕事で成功できるのか、新しい環境の方が成功できるのか、その辺を見極めなければならない。その為の判断軸は、もちろん…

時代は見えないけれど確実に変化している。

どうでも良い話だが、小生はビジネスの場面では、基本的にオールシーズンネクタイを締めている(紆余曲折はあった)。最近はクールビズもすっかり定着して、アポに行くと受付に「弊社では毎年4月から10月末まで、ノーネクタイ/ノー上着(この用語も謎であるが)…

やりたいことをしよう。

今日は特に、三十代中盤から、四十代中盤にかけての方々に対しての戯言。みなさん、キャリアの上での「残り時間」って、考えたことあるだろうか?生涯現役社会だからといって、65歳をエンドにした引き算で、「残り時間」を計算してはいけない。生涯現役を許…

転職を決意するとき。

9月末〜10月1日は、期末に次いで、人の動きの多い時期。人によっては、上司から納得のいかない配置換えを言い渡され、転職を考えることもあるだろう。そんな展開は言う方の上司も想像がつくので、大変苦しい立場だったりするのだが、それはまぁ置いておくと…