社内外への調整事をよりよく進められないものか、そんな思いで先日は交渉術を読んだが、その流れで今日はこちら。
イノベーション系の記事を読み続けていると遭遇する先生のお一人。
組織論系のアプローチである。
本書は論文的な内容というより、悩めるビジネスパーソンに向けたエッセイのような仕立てで読みやすい。
何か特別新しいことを言っている訳ではないが、相手を理解し、彼我の間に横たわる溝に橋をかける営みを丁寧に推奨している。
問題意識はあるが過剰ではなく、他に足がついたトーンに好感が持てる。
「観察する」というほど力を込めず、ひとしきり問題の一覧を「眺める」みたいなスタンスを薦めている。
橋をかけるという営みはロマンがあると思う。
思わない人もいるのかもしれないけど(笑)。
立場が違う、意見が違う相手とわかり合う。
話せばわかる、と信じる。
そういうことを楽しみに、大事にしたいと考えている。
ちょっと気を抜くと、同じ組織でも対立構造が生じてしまうが、それは仕方のないこと。
しかし、そんな構造にいつでも気軽に橋をかけることができれば、多様な意見や個人の活力、イノベーションが生まれるのだと思う。
そう信じて、日々の仕事に取り組んでいる。
まぁ、ご参考ということで。