人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年ブックレビュー

今年はいろいろな変化があった年だったけれども、改めてこの一年で読んだ本を振り返ってみたい。 今年読んだのは150冊弱。 昨年より少ないのだが、ブログも読書も通勤の往復で行っているので、通勤が少なかったことも影響しているのかもしれない。 ビジネス…

努力は運命を変える

年末に良い本に出会ってしまった。 2011年の棚橋弘至と中邑真輔 (文春文庫) 作者:柳澤 健 発売日: 2021/01/04 メディア: Kindle版 小生はプロレスファンではないけれど、40代の男性であれば大抵、新日本プロレスの黄金時代(イコール、アントニオ猪木の栄光と…

新しいことを学ぶ

今年の9月からボクシングを習い始める。 マイクタイソンの復帰戦を受けて、一度はやってみたかったことを、というのがきっかけ。 これまで散々いろんなことを習ってきたが、むしろ教えることが多くなった立場で、ゼロから学ぶ体験は新鮮。 経験豊富だから覚…

変わらないビジネスモデル

昨日、故あって日本橋三越本店に行く。 平日の昼に会社を抜け出したのだが、まぁ凄い人である。 コロナ禍の最中なので、往時の混雑ぶりからは落ち着いているが、地下の食品街は、それでも「ついでに家族に土産でも」という思いを断ち切るほどのレジ行列。 主…

自分は自分で幸せになればいい

どこかの国の諺に「復讐したければ、幸せになりなさい」というものがあるそうだ。 なるほど!と若き日に思って以来、折に触れて思い返すことがある。 個人的な復讐したい思いは傍に置いておくとして(笑)、我々「氷河期世代」は社会に出るタイミングから、い…

改革はドサクサに紛れて

ファンドに居た時に感じた話なのだが、会社で何かを変えていくためには、キッカケが必要だ。 企業買収であれば、株主が変わったタイミングに、古いやり方を変えたり、事業をやめたり始めたり、人が辞めたり入ってきたり。 何か軋轢があれば「いや、それが新…

振り返りの必要性

仕事でも普段の生活でも「振り返り」をしているだろうか? 何でそんなことを考えたかというと、こんな本を読んだから。 MaaS戦記 伊豆に未来の街を創る 作者:森田創 発売日: 2020/07/21 メディア: Kindle版 東急電鉄の現役社員による新規事業立ち上げの…

それ、ホントにやる必要あるの?

12月だ。 大掃除だ、断捨離だ! 要らないもの、使わないものを、心を鬼にして捨てるんだ! ついでに要らない仕事、やらなくても死なない仕事はやめてしまえ。 仕事というのは放っておいても増えるんだ。 やっているうちに「要・不要」の意識が消え、続けるこ…

日本の会社員は恵まれている

ま、ブラックな会社もあって、先日紹介した本の通りそれは社会課題なんですけれども。 とはいえ、学校を卒業して新卒入社すれば、たいてい社長候補である(限りなく可能性は低いかもしれないがゼロではない)。 いや、社長になってくれる人材が埋もれているの…

ポータブルなスキルは多くない

昔、法務関連職を専門とする転職エージェントにお話をお聞きしたことがある。 彼らの強みは、法務系人材を求める大概の大手企業とパスがあること、そして同じように見えて実は異なる法務経験者のスキルをマッチングすること、とのことだった。 既にエージェ…

アドバイスが欲しいわけじゃない

コンサルタントとして、新規事業だったり転職の相談を受けたりする仕事に取り組んできた。 相談相手に対してキレのあるプロらしいアドバイスを出来る様にと、ずっと頑張り続けているけれど、良い(と自分では思っている)アドバイスを、必ずしもクライアントが…

原因はそこじゃない。

こんな本を読む。 インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで (文春新書) 作者:岡田 尊司 発売日: 2014/12/19 メディア: 単行本 若干自分でも依存症じゃないか、という後ろめたさがあったりするわけで、思わず手に取る。 ゲーム依存については正式…

まずは言い切ってみることから

若い人と話していると「やりたいことって言われても、正直よくわからないです」というコメントにしばしば遭遇する。 ま、歳をとったって「それしか選べない」となるだけで、本当に自由に選択できるとしたら悩む人は多いと思うけれど。 そんなような会話をす…

感覚の開きがヤバい

コロナを機にリモート化が進んだ会社と、結局元の状態に戻った会社、そもそも何も変えていない会社と、色々あることと思う。 小生は故あって毎日通勤しているのだが、やり取りする外部の方々は基本的にリモートになっているようだ。 先日マンションの理事会…

会議は踊る

「会議は踊る、されど進まず」というのは、1814年のウィーン会議を表した言葉。 ja.wikipedia.org 皆さんの職場では、会議は踊らずに進行しているだろうか。 小生の周りは優秀な方々が多いので、踊って進まない印象はあまりない。 ちゃんとアジェンダがあっ…

師匠の恩

合気道には一部武器技が残っていて、師匠から色々教わったのである。 コロナ禍で身体接触が制限される中、武器技の伝承があるウチの道場は、稽古メニューに幅が持てて大変ありがたい。 武器技の中に杖術がある。 杖(じょう)いうのはこんなの。 E-BOGU 上製白…

語彙力は思考力

こんな本を読む。 語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書) 作者:石黒 圭 発売日: 2016/05/19 メディア: 新書 日々仕事を中心に文章を書いていて、時にそれが自分の提供価値になっていることも実感したりすると、文章力向上は気になるテーマ…

ラジオのパーソナリティのように

拙宅にはテレビがない。 テレビを見る習慣自体、20年前に無くしてしまった。 で、朝はラジオをかけている。 ちなみにJ-WAVE派ですけれど。 各番組でパーソナリティがゲストを迎えて、という場面がよくあるのだが、コロナ以降スタジオではなくオンラインでや…

全ての施策の前提となるもの

人事・評価制度、社内提案制度、業務改善プロジェクト、各種営業施策。 会社にはいろんな制度や施策があるけれど、それら全てには、前提がある。 それは人材の質であり、組織の質ともいうべき社風・組織文化である。 人材の質と施策のレベルがマッチしていな…

人前で話す

新規事業のコンサルタントの仕事というのは、事業そのものだけではなく、事業を生み出す仕組み、その要素である人材育成とセットでオーダーを頂くことが多い。 まぁ、会社が掲げるソリューションによるのかもしれないけれど。 そうなると研修メニューを組む…

寝かせておくテクニック

40代になってから、厄介な局面をなんとか凌ぐことが上手くなったような気がする。 最大のポイントは、あえて「寝かせておく」ことをするようになったからか。 単に直ぐに取り組む体力がなくなったという疑惑もなくはないが、「うわこれ面倒だな」「どうした…

古典の条件

ドラッカーはお好きですか? 実業界のおじさま方にファンが多く、「もしドラ」で裾野を広げたドラッカー先生であるが(ま、広げたのは先生ではなく外野の日本人だが)、小生も日本のビジネスパーソンとして数冊読んだことはある。 正直なところ若干苦手という…

己を知る

新規事業開発においても、キャリア開発においても、己を知ることはとても大事だと思う。 「自分(ウチの会社)らしいか、らしくないか」「この手の話が好きか、嫌いか」「ワクワクするか、しないか」。 あれこれ事業の検討をしたり、転職活動をしたり、実際に…

好きな街

もう十数年、表参道にある美容室にお世話になっている。 ある人の紹介でご縁ができて、以来、別の人に髪を切ってもらったのは一度きり。 なので、この十数年いろいろあったけれど、表参道に通い続ける生活は変わっていない。 職も居住地も変わり続けている小…

言葉の定義

「目的」と「目標」の区別が苦手である。 立ち止まって考えれば一応整理できるつもりなのに、予算策定やMBOの時期が近付き、あれこれ資料を作ったりしていると、「アレ?」となることがある。 もっと掘り下げて考えてみる。 「目的」は「何のために取り組ん…

大企業こそ副業解禁で

人生100年時代の本質は、生活費を賄うための気力・体力・経済力が長く求められるようになった、というかと思う。 先輩世代は、人生はフルマラソンで42.195㌔走れば引退と言われていたものが、我々はレースの途中で50㌔、いや100㌔のウルトラに変更すると言わ…

性善説・性悪説

良い組織とは何か。 今も研究が続く問いである。 小生なりに思うところはある。 ビジネスの世界で言えば、「バカでもできる完成されたビジネスモデルを、賢い人間でモチベーション高く取り組む」という組織が最強。 殆どの大手企業は、「そこそこ賢くないと…

チャレンジが無くなったら辞めどき

転職を沢山しているので、よく人から「次はどこに行くんですか?(笑)」「今の会社はもう2年ですか…そろそろ次ですね?(笑)」など、ネタ的によくイジられる。 そんなにちゃんと考えているわけじゃないんだよ(笑)と思いつつ、よく聞かれるものだから、聞かれた…

リーダーとは仲間を増やせる人

新規事業開発でも、普通の仕事でも、何か仕事と離れた活動でもいいのだが、その中において「リーダー」とは「仲間を増やせる人」だと思っている。 長年携わってきたので新規事業開発で例えるが、新規事業開発を任される人の中には、取り組むべきアイデアを一…

良いお店の条件

それこそコロナ前はしょっちゅう飲みに行っていたが、非常事態宣言を経て、やっと最近月に一度二度という感じで再開するようになった。 で、お店を探してみると、よくお邪魔していた店が閉店していたりと、非常に残念である。 いや、小生が店の良し悪しを論…