人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

新たな書き手との出会い

以前Kindle日替わりセールで購入してそのままだった本を読む。

 

今どき自分から「楽しく学べる」なんて言うのもな、と今更ながら思うのだが、読んでみて実際なかなか楽しめるのであった。

知財にまつわる「へー」が満載で飽きさせない。

 

法律がどういう成り立ちや構成になっていて、何を保護しているのか、という解説から、誰でも知っている具体的事例まで、トリビア満載である。

だって奥さん、キューピーマヨネーズはキューピーの商標を爆弾とか爆発物でも使えるように登録してあるんですってよ、みたいな感じである(当時の担当者のおふざけだろう)。

 

それでもって著者が果敢に取材や調査を行うさまが、また面白い。

「何やってんの?」と突っ込みたくなるくらい。

 

勝浦ホテル三日月の黄金風呂に実際入りに行ってみる、中高年女性向け美容商品を中年男性の身で実際に買って試してみる。

想像するだけでちょっと可笑しくなる。

 

そして巻末の著者紹介にあるポートレート

抜群の笑顔である。

 

これは面白い書き手に出会ってしまった。

もちろん、ちゃんとビジネスでも活かせるような配慮はあるので、ご安心あれ。

 

昨今は著作権等の権利主張を強行に押してくる人もいるけど、本来応じる必要がないものもたくさんあるので、しっかり勉強して、ちゃんと主張すべきものは主張しようぜ、とかね。

とにかく、著者の今後が気になる、新たな出会いであった。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

久しぶりの再会

若い頃、特に20代は沢木耕太郎ばかり読んでいたと思う。

とんとご無沙汰だったのだが、ビジネス書以外も読もうと思っている昨今、久しぶりにエッセイを手にしてみる。

 

本書はJR東日本発行の雑誌連載をまとめたもの。

 

なので、旅にまつわる、それもJR東日本管轄エリアでの電車の旅を軸にした、比較的短いエッセイ集となる。

非常に読みやすく、サクサク進む。

 

久しぶりの沢木耕太郎作品はどうだったのか。

当初はスノビッシュな感触がちょっと気になり、あれこんな感じだったかな、やっぱり歳をとったかな(小生か、沢木氏か、両方か)と違和感を持ったりする。

 

とはいえ、引っ掛かりが少ない作家なので、そのまま読んでいくと、印象深いエピソードもあったりして、読後感としては満足いくもので終わる。

そういえば20代の頃も、別に熱狂的に好きなわけでもなく、どこが良いとも上手く言えたことはなかったし、若干スノビッシュな感じがしなくもないとは思っていた。

 

だけどあらかた作品は持っていたし、読んでいたという作家であり、別の作家への入り口にもなる人だった。

そして40代も折り返し地点を過ぎた今、また手にしていたりするので、きっと自分の人生に大きな影響を与えた作家ということになるんだろうなと。

 

そういう作家との邂逅、因縁、思い出というのは、もっと劇的なものというイメージがあったのだが、どうも小生の場合はそういうものではなさそうだ。

ある時期に一通り読み、それもヒマにあかして何回も読み、しばらく歳月を経てからまた手にしてみる。

 

あぁ、こんな感じだったっけなぁ、といった淡々とした関わり。

「君子は水の交わり」ってやつか?

 

そんな読書人生なのかもね。

まぁ、ご参考ということで。

協力を求めないのは罪悪だぜ

仕事術で最も高度な分野の一つは、他者の協力を求めることだと思う。

自分の仕事を人にお願いするのは気が引ける。

 

それは責任感のある日本人ならよくある感覚だと思う。

全然悪いことではないのだが、しかしその責任感ゆえにアウトプットに影響があったらどうだろうか。

 

一人(もしくは自部門)で丸抱えした結果、検討のレベルが上がらず要求水準に満たない。

または結局リソースが足りずに期日に遅れてしまう。

 

これでは全く意味がない。

責任感を示すことは単なる自己満足でしかなくて、求められていることは期日までに要求水準を超えるクオリティに到達すること。

 

その求められているアウトプットに到達するために、丸抱えで可能なのか、ドライかつ現実的に見極めて、無理ならば早々に協力を求める。

カッコ悪い、恥ずかしい、悔しいと思うだろうが、大事なのはアウトプットなのだ。

 

「お前の気持ちなど知ったことではない。必要なアウトプットを出せ。」というのが組織の要求。

そこを勘違いしてはいけないのだよなぁ。

 

周りの人達だって、「あんな高い要求されて大変だな、手伝ってあげようかな」と思っているはず。

そこを頑なに丸抱えしたら、周りは「バカだなぁ…」と思うし、そういう段取りが悪い人達とはあんまり仕事がしたくないなと考えるだけ。

 

だから協力を求めるのは難しいかもしれないけれど、とても大事なテクニックなんだぜと。

自戒を込めて。

 

まぁ、ご参考ということで。

仕事術に終わりはない

たまたま見かけた新聞広告で気になって買って読んでしまう。

 

メモは手書きが良いのか、デジタルデバイスが良いのか。

どうやって取るのか、取ってどう活かすのか。

 

何となく必要だろうと思ってメモという行為に向き合い続けてきたけれど、いつもこれで良いのかと不安に思いながら暮らしている。

そんなわけなので、思わず広告文句に引っかかってしまったという経緯。

 

本書の慧眼をズバッと言ってしまうと、メモには三種類あって、記録のためのメモ、インプットのためのメモ、アウトプットのためのメモが存在するという主張。

そして、それぞれの役割は違うのだから、(メモ帳も)分けて取り組むべきというもの。

 

鍵になるのはインプットのメモなのだが、それもメモを取る基準(カテゴリー)を予め決めておきましょう、取ったメモについては自分なりの見解も必ず書いておきましょう、というのが重要。

おうおう、なるほど、とにかくやってみますか、という感じで素直な小生は取り組んで見るのであった。

 

こういうの、やりだすときりが無いのだが、サラリーマンの道というのは終わりなき修行。

ぜひ効果を期待したいものである。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

 

できたらいいな

何かの拍子で見かけ、興味を持ったので読んでみる。

 

マネジャーの悩みは尽きない。

プレイヤーのときより厄介で深いと思う。

 

我欲もあるけれど、基本的にはメンバーのため、会社のためにと思って日々奮闘するが、なかなか期待したようにはならない。

自分の仕事もこなしつつ、ハラスメントにならないように一つ一つの動作に気をつけながら、メンバーのモチベーションを上げようと声をかけ、なだめ、すかし、という日常。

 

もちろん、そんな「やらされ感」「被害者意識」でやっているわけじゃないけれど。

まぁ、そんなわけだから、本書のタイトルを見て、「そんなことできるの?」と救いを求める感じ(大袈裟か)で読んでみたのだ。

 

本書の理論的背景は認知科学

ケツを叩いて動くのは真のモチベーションとは言えないので、本人が心の底から「やりたい」と思えるように仕向けていく、というもの。

 

かといって現状の延長線上では誰しもワクワクしないので、現状の外に、ある意味ぶっ飛んだレベルの目標を設定しつつ、「ぶっ飛んでるけどひょっとしたらできるかも、いや多分できる、やってみたい」という感じでリードしていく。

そこに会社のパーパスとか理念を重ねることで、本人と会社の双方のゴールに近づける。

 

そんなふうになれば確かに、放っておいてもモチベーションの高いチームは生まれそう。

実践においては、まずはマネジャーがそうならないとね、という話なのと、本当にやりたいこと、ワクワクすることって何?という問いからは逃れられないあたりが、多分最大の難所。

 

でもまぁ人生長いし、いろいろな働き方、生き方が広がっていくなかで、自分自身のモチベーションが高い状態をコントロールしていくのは、ある意味必須のスキルになっているのかもしれないね。

考えどころだなと。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

 

 

 

苦手な作家はいますか

なんとなくランニング関連の本が読みたくて、ランナーには有名な本書に手を出す。

 

村上春樹氏と司馬遼太郎氏は、小生が苦手な作家の二大巨頭。

お二人とも小生にとってはちょっと回りくどい感じがして、何度かチャレンジするのだが冒頭部分の遠回りですぐについていけなくなってしまう。

 

そんなわけで、氏の作品からは何十年と遠ざかっていたのだが、本書についてはランナーの共感できるポイントが非常に多いという噂を聞いていたので、「これならいけるのでは」と手にしてみた次第。

村上春樹氏があちこちで記した、ランニングに関するエッセイをまとめたもの。

 

走ることと創作活動、人生そのものと密着していることがよく分かる。

何故走り始めたのか、走り始める前は何をしてきたのか。

 

走ってからの喜び、苦しみ、倦怠期と再生。

確かに超「あるある」である。

 

くどいほどの心理描写も、小説だと小生は苦手だが、エッセイなら共感できるところ多数。

だって小生も、好きなことへのこだわりは、くどいほど語れるから(笑)。

 

はじめて氏の作品を読み切った感想としては、この心理描写を恋愛小説とかで展開されるとやっぱり辛そうだなぁだったり、なんとなく英米系作家の翻訳みたいな文体だな、だから海外でもウケるのか?だったり。

しかし、同じランナーとしての共感は間違いなく持てたし、人となりにも興味が持てたので、久しぶりに氏の作品にチャレンジしようかなぁ、なんて思えた。

 

やっぱり苦手なものは切り口を変えてトライしてみる。

子供の好き嫌いの克服と一緒だね(笑)。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

 

トライアンドエラー

こんな本を読む。

 

セールで遭遇してレビューが高評価だったし、新規事業開発にも縁があるんでね…。

ストーリー仕立てで起業家の思考と実践を学ぼうという一冊。

 

ちょっと長い。

そんな社長や重役、今時いるかなぁ、という展開も無きにしも非ず。

 

とはいえ、まぁまぁ読める筋立て。

とにかくまずは実践、というのがメインの主張になるだろうか。

 

その実践は間違いなく失敗するけれども、そこから学んでまたチャレンジすればいい、というポジティブなメッセージ。

まぁ、メッセージではあるのだけれど、重要な戦略なんだよね。

 

年間140試合あったら、負けがゼロなんていうことはなくて、そりゃ負けることも何割という確率であるわけだけども、そこから何を得て、次にどう生かすか。

それを一定のシーズンの中で可能な限りコントロールさせていき、優勝を目指していく、そんな感じ。

 

仕事してるとなんかどんどんプレッシャーが強まって、「一度でも負けたら終わり」になりそうだけど、決してそんなことはない。

甲子園じゃなくて、ペナントレースなんだぜ、とでも言おうか。

 

ほれ、ヤクルトだって四割二分も負けてるのに優勝なんだよ。

はい、おめでとうございました。

 

まぁ、ご参考ということで。