人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

ビジネスは小説よりも面白い

ブックレビューが進まなかったのはこんな本を読んでいたから。

 

とにかく長くて、紙の本だと600ページくらいあるんだと思う。

本書で描かれるインターネットおよびその周辺ビジネスの勃興期から現在に至るまで、リアルタイムでビジネスパーソンとして過ごし、エージェントとして、金融機関の人間として、あるいは転職希望者として、業界に出入りをしていた小生としては、長さを気にすることなく、大変面白く読ませてもらった。

 

サイバーエージェント藤田晋氏をスタートに、日本のネット業界の有名人のストーリーが網羅されているだけでなく、陰で支えた人々も多く登場する。

概ね有名な話ではあるが、陰で支えた人々のエピソード、人と人との繋がりも浮かび上がっており、ダイナミックな、大きな経済史として物語が成立していると思う。

 

冗長なわけでなく、壮大なストーリーを描くためには必然の長さで、いつまででも読んでいたいという感想を持った。

ネット業界に関わったことがある人、今まさに関わっている人には、このシルバーウィークにでも是非読むべき価値がある本ということで、強くお薦めしたい。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

 

習慣化の工夫

幼い頃(?)に、母から「三日・三月・三年」という言葉を教わった記憶がある。

三日我慢すれば三ヶ月は耐えられ、三ヶ月耐えれば三年はもつ、みたいな、忍耐を諭されたような文脈だったと思う。

 

今朝、同じことを娘に伝えたけれども、トレーニングも三日続けられれば三ヶ月はできるし、三ヶ月できれば三年取り組める。

そう信じて、小生個人としては前を向いてトレーニングしているのだけれども。

 

娘が来年のバレエの発表会で、参加できる全ての演目に出たいと一昨日の夜に申し出がある。

ご存知の向きも多いと思うが、バレエの発表会は一演目ごとにお金が掛かるから、パパにお願いというわけだ。

 

10歳にもなったし、良く考えさせ、鍛え直す機会だなと思い、とりあえず反対する。

まあ実際そうなのだが、発表会に参加したところで「面白かった〜楽しかった〜」となるだけで、娘は大した努力をしないに決まっている。

 

「言われないとやらない」程度のヤツに、そんな金は出せないと。

その金が有れば、それなりに豪華な家族旅行にだって行けるんだから、「面白かった〜楽しかった〜」なんだったらそっちの方が良くないかと。

 

あるいはパパやママは家族旅行を我慢して発表会に出すと、どんな良いことがあるのか言ってみろと(この問いは厳しすぎた(苦笑))。

とりあえず泣かせてしまったのだが、そんなに出たいなら努力で示せ、動画やゲームも諦めてバレエの自主トレでもやってみろ、ということでその晩は話を終え、昨日の朝からトレーニングに励んでいる。

 

で、二日目の朝を終えた娘に対して、気を緩めないように「三日・三月・三年」という言葉をかけたという次第。

明日が踏ん張りどころだし、明日を乗り切れば三ヶ月できるのだぞと。

 

鬼滅の刃」を見て、ウチには二人鬼がいるからわざわざ見なくても、と娘に言わしめた鬼親なのであった。

まぁ、ご参考ということで。

 

 

 

リバイバルは苦し紛れの一手なのか

企業の個別の施策に関して云々するのは趣味ではないのだが、あくまで一例ということで引き合いに出させていただく。

昨日リリースの新商品「アサヒ生ビール」である。

 

※参照

https://www.ssnp.co.jp/news/liquor/2021/09/2021-0909-1148-14.html

 

86年に業務用を中心に販売していたブランドを復活させたらしい。

パッケージはお洒落だと思ったので、思わず買って飲んでみた。

 

が、個人的にはイマイチ合わなかったので、残念ながらもう買わないと思う。

なんかこう、苦しかった下積みサラリーマン時代に注いでは注がれて飲んだ、ヌルくて泡の消えたあの瓶ビールの味に、少し抜けが強い香りがついた、そんな感じの印象を持ったのである(関係者の皆さん、ごめんなさい)。

 

元・住友銀行員としては、これも含めて苦戦してたからスーパードライで起死回生を計ったんじゃなかったっけ、などと良からぬ考えを巡らせる。

とにかく、本件に限らず、昔のブランドを復活させる動きは良くある。

 

大抵うまくいかないような気がするが、復活させるにあたっては、相応の企みが必要なはずである。

一度は消えたブランドには、消えた理由があるわけで、その理由はどうなったのか。

 

時代は変わっているのに、昔のものが通用するというロジックは何か。

時代の方がやっと追いついたとでもいうのか。

 

ビールはかなり飲まれなくなってきているはず。

かろうじて飲む需要についても、第三のビールとプレミアムに二極化した。

 

今後更に飲む機会や一人当たりの飲む量は減っていく中で、またクラフトビールなどの多くの選択肢が増えている中で、どんな機軸で攻めるべきなのか。

ビールと合わせて飲む食事だって、だいぶん変わったはず。

 

そんなことを抑えた上で、打ち出す商品が本当に35年前のブランドの復活で良かったのか?

素人ではあるが、大いに疑問。

 

あ、ひょっとして…。

もはやビールを買うのは中高年男性だけだから、「昔懐かしい」ブランドの復活で一定の需要が見込めるのだ、と考えたとか?

 

あるいは、どんな新商品も決裁がおりず、経営陣の青春時代を思い出させる懐古主義しか通らなかったとか?

いずれにしても、あまり先がなさそうである。

 

こわいこわい。

まぁ、ご参考ということで。

 

筋肉をつけたからフォームが変わるわけではない

最近またエリウド・キプチョゲの動画なんかを見たりして、ランニング(フォーム)の改善に挑もうかと考えたり・・・。

気になっていた本書を読む。

 

 

ランニングフォームについてはいろんな意見があるし、特に本書の内容の是非を論じたりはしないけれど、ケニア人ランナーのフォーム解析と写真がたくさん掲載されていて、「こんな風に走れたらなぁ…」と眺めることはできる本。

60個ものコツを全て実践するのは無理だし、そのコツも殆どが意識の持っていき方によってコントロールする類なので、考えながら色々トレーニングしてみたい。

 

本書に記載があって、なるほどね、と思ったことを一つ。

ケニア人のトップクラスのランナーというのは、脚の前側と後側の筋肉が均等に発達しているらしい。

 

それはまぁ、そういう走り方、そういうフォームをしているから、そんな筋肉のつき方をしているのである。

なるほどそうなのか、ということで、自分に欠けている前側、あるいは後側を重点的に筋トレしたら、ケニア人みたいに走れるようになるかというと、それはならないでしょ、とのこと。

 

あくまでもフォームに意識を寄せ、それを繰り返していくことで、結果的にそうなるわけで(筋トレが不要という意味ではない)。

まずは正しいフォームと、あと本当は正しいピッチが必要なんだよね。

 

そういえば生前に師匠が、師匠の師匠の言葉として「稽古を重ねていくと『裏筋肉がついてきましたね〜』と言ってくださったものです」というお話をされていたものだ。

師匠の師匠がおっしゃっていた「裏筋肉」が、解剖学的に何だったのかはわからない。

 

師匠は上腕三頭筋の辺りじゃないかと仰っていたけれども。

ただ、それが上腕三頭筋かどうかはどうでもよくて、正しい動きをしていれば、正しい筋肉のつき方になっていく、ということが大事なんだと思う。

 

まぁ、ご参考ということで。

アフターコロナの営業とは

「キラークエスチョンを考える」の回で述べたが、マンションの大規模修繕の業者さんを選定している。

先日、最終候補に残った3社と面談。

 

オンラインでは雰囲気がわからないかなと思い、普段の修繕委員会はオンラインなのだが、今回は対面で臨んできた。

会場には管理会社の方と役員数名、オンラインの役員が数名。

 

3時間弱かけて3社のプレゼン・質疑応答を順次実施。

先日考えた「キラークエスチョン」は一応効果があったと小生としては思いたいところ(笑)。

 

3社それぞれ違いが出たし、大事にしているポイントも明らかになったとは思っている。

とはいうものの、何千万円の買い物の意思決定は難しい。

 

プレゼンを終えても、さあどうしたものか、という会場の雰囲気である。

が、オンラインの参加者に感想を求めてみると、どの参加者も3社の順位がはっきりしていて皆同じ。

 

対面で聞いていた人間からすると、声がはっきりしていた順だよね、という感じ。

おっと、そう来たか、という印象である。

 

確かにしっかりした発声の営業は信頼感があるが、オンラインだからこそ、そういうポイントが刺さるのかもしれない。

大きな声の会社は現場代理人の方も、プレゼン当日も現場(我々のマンション)を見てきたエピソードを披露して、その辺りオンラインで伝わるエピソードだけにポイントが高い。

 

なんかベタだねぇと会場で話しつつ、こういうご時世だからこそ、余計にベタな方が刺さるのかもね、という意見もあったり。

料金も安かったし、なかなか珍しい外断熱工法の修繕実績があったり(そう、拙宅は外断熱工法のマンションなのである)、その辺も決め手ではあったが、そんな実績無く他社横並びだったとしても、オンラインで伝わるベタな営業努力で勝利していたような気がする。

 

そんなもんなのかなぁ、なんて思いつつ、とりあえず業者選定という山場を終えて一安心。

あぁ、疲れた。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

 

 

読者の思いは…

マネジメントの勉強のために、言葉と概要は理解していたが原著にあたりましょう、ということで本書を読む。

 

サーバントリーダーシップというのは、メンバーにとってのサーバント=執事のように、支援・サポートをベースとしたリーダーシップのこと。

いわゆる典型的な「リーダー像」とは真逆のアプローチで、確か資生堂の先代かその前の社長さんが実践されていて、日本でも広がりを見せた。

 

本書はその提唱者、元祖による原著と言っても良い書籍。

ではあるのだが、いかんせん長い…。

 

体系だって説明されている訳でもなく、サーバントリーダーシップを巡るエッセイとでもいうような文章が、延々と続いていく。

教会とか大学とか医師会とか、企業社会とは違う世界での言及も非常にボリュームが多い。

 

いやぁ、しんどかった…。

Amazonのレビューは星四つだったのだが、きっと偉大なコンセプトの原著だから三つ以下にはできないけれど、五つはつけられない、という「四つ」なんだと思う。

 

小生のように、多くの人が期待して手にしたんだろうけれど、みんな同じ思いをしたんだろうなぁ。

それを考えると、なんとなく切なくなるのであった。

 

まぁ、ご参考ということで。