人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

ビジネスへの執着

こんな本を読む。

 

なんでこれを手に取ったのか、ほんの思いつきなんだけれども。

本書を元にした映画、「ファウンダー」は観た。

 

「ファウンダー」はなかなかドロドロしていて良い映画だったけれども、本書はドロドロというより泥臭くて、それはそれで感じるものがあった。

マクドナルドを世界的チェーンに育て上げたレイ・クロック氏の自伝。

 

順風満帆とは言えない前半生、マクドナルドに出会ってからも、さまざまな出会いと別れ、協力と対立があり、なかなかにヘビーである。

本書のタイトルは、ライバルを出し抜くためだったら相手のゴミ箱を漁って調べることだって必要だし、実際に何度もやってきたのだ、というレイ・クロック氏本人の言葉による。

 

「そこまでやりますか?」と、ちょっと引いてしまう人には、あんまりウケが良くない本かもしれない。

でもねぇ、やれば結果が出ることがわかっているなら、そりゃやったほうが絶対良い。

 

小生も大企業を辞めて小さな会社で本気で働き、ここで稼がなきゃ自分のボーナスも出ないという経験は、その後のビジネス人生を変えたと思う。

土下座して買ってもらえるんだったらナンボでも土下座しますよ、という風にね。

 

そこまで割り切れると、今度は新たなことに気付ける。

実際には、土下座しても買ってくれないのであって、問題はそこじゃないんだと。

 

そこまでビジネスに執着してはじめて、見えてくる世界もある。

ちょっと脂っこいんだけれども、ビジネスに向かう元気がもらえそうな、そんな一冊であった。

 

なんだ、マクドナルドのハンバーガーと同じじゃないか(笑)。

まぁ、ご参考ということで。