人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

2015-01-01から1年間の記事一覧

年末に振り返りと展望を考える

そんな真面目な人は少なくて、実際にはのんびり過ごすだけのことが多いと思うのだが、折角の機会なので、「これまで」と「これから」を考えてみてはどうか。再三申し上げてきたことと重複するが、これまでを振り返る時には、自分の視点だけではなく、他者か…

社風を見極めるキラークエスチョン

こんな記事があって。http://gigazine.net/news/20151222-new-job-question/社風を見極める大事な質問として、「この会社が他の会社と異なるのはどのような点ですか?」というものを挙げている。アメリカの学生に向けたアドバイスというのがベースだが、なか…

世知辛い世の中に

なんだか愚痴のような話で恐縮だが、ここ数年、日本の会社というのはどんどん保守的になっているような気がする。他者に対しては具体的な成果・効果を求め、社内の意思決定は極力失敗がないよう根回しをし、気軽なアイデアや意見は影を潜める。ひとえに成長…

今年中に良いご縁があると良いですね

転職エージェントの業績には波がある。会計上の売上は、ご入社のタイミングで立てるのだが、殆どのエージェントは、企業と転職希望者が「握手」をしたタイミングで、営業上の数値管理をしていると思う。この意思決定ベースの業績において、大体のエージェン…

自分の頭で考え、自分自身で責任を取る

今日、ある地方の経営者とお会いしてきた。10年近く前から、近隣地域を巻き込んで様々な取り組みを行い、今では成功事例として、中央・地方官庁、財界・マスコミから引き合いのある方である。もう、結構なお歳だと思うのだが、滲み出るバイタリティは衰えを…

企業と個人の関係は様々である

あるテーマで、様々な企業、バックグラウンドの方々が集まる会の事務局をお手伝いしている。テーマは同じなので、本来であれば、会の参加者の目線がズレるということは、そんなにないことだと思うのだが、これが結構バラバラなものである。小生、金融機関出…

本気を出すということ

様々なキャリアの方々と触れ合ってきたが、仕事において、下手をすると人生において、本気を出した経験がある人は、思いのほか少ない。一応申し上げておくと、本気で働くということと、死ぬほど働くということは違う。死ぬほど働いたとしても、それが誰かに…

長く勤めることで得られる信用がある

小生の様に転職を繰り返していると、一部の方からは、常に新しい環境で仕事ができること、環境の変化を起こしていることに対して、高い評価を頂くことがある。しかしこれは大いなる間違いだと思っている。大きな仕事、質の高い仕事をするためには、一つの環…

モチベーションの源泉を知る

「やりがい」「働きがい」というのは、曖昧ではあるものの、とても需要な話である。何故ならほとんどの転職希望者が、仕事上のモチベーションが満たされないがゆえに、転職を考える様になるからである。仕事のモチベーションについては、類書が山の様にある…

共感と理解

先日、プレゼンテーションのコンサルティングを専門にされている方のレクチャーを受けた。曰く、人を動かすためには、「共感と理解」が必要とのこと。詳細は先方のノウハウになるので語れないが、大変納得感のあるお話である。転職の場面においても、「採用…

忘年会シーズンですな

がっちり働いた帰路、すれ違うのは忘年会帰りの方々、という季節になった。それなりに経験を積まれ、酔いっぷりも堂に入った方々を見れば、「きっと日々いろんな思いで仕事に向き合われているんだろうなぁ」と感じ入り、忘年会でもあり、同期会でもあり、合…

転職活動も時には休憩が必要

転職エージェントに限らず、何かの仲立ちをしてお金がもらえるビジネスというのは、情報の非対称性があって、需給バランスが悪い市場に居るからではないかと、常々睨んでいる。情報の非対称性は、コミュニケーターとしてのエージェントに介在価値があり、需…

餅は餅屋

エージェントはエージェントである。エージェントはエージェントでしかない、というべきか。あるクライアントから、人探しを依頼されて、なんとか動いてみるものの、思うように話が進まない、ということはままある。そんな場面で、クライアントの同業他社に…

転職における「マネジメント経験」とはなんぞ

転職の世界では、転職希望者がある程度の年齢に達すると、「マネジメント経験」の有る無し、というテーマが出てくる。「マネジメント経験」というのは、単純に言えば、一定の権限を持って、特定の領域をコントロールしているかどうか、ということなのだが、…

時には数多くの出会いを求めることも大事だが

転職にあたって、どれくらいの企業と話をすることが必要なのか。もちろんそんな問いに、一律の答えはないし、人間的な繋がりで動いていくのであれば、現実的には多くの企業と同時並行で選考を進める、という事にはならないとは思う。しかし、長い目で見てよ…

選択にその人間の本質が宿る

自己分析的なエントリを立て続けに書いているが、斯様に「己を知る」ということは難しい。やみくもに「自分はどんな人間か?」と問うても、なかなか良い答えは巡ってこない。そんな中で、一つの切り口としてお勧めするのが、自分自身の「選択」の歴史を振り…

自分の顔は鏡を見なければわからない

転職活動は(就職活動も、か)、自分のことを理解し、整理し、企業が求めるところと擦り合せる、一連の活動だろうと思っている。さて、その最初のステップである、「自分のことを理解する」というのが、皆さんご承知の通り、結構難しい。まさに自分の顔を、自…

社外のネットワークを大事にしよう

一つの会社で仕事を頑張り続けていると、どうしても仕事の知識、進め方や考え方、お作法、人間関係が、閉じた世界で完結しがちになる。それはそれで、大きな仕事に取り組んだり、ストレスを極小化するためにはとても大事なことで、ある意味、今の環境に「最…

なぜ若手はふわふわ頼りなく見えるのか?

今日たまたま同年代の人から聞かれたお話。「そりゃあなた、我々がオッさんになったからですよ。」というのが第一声として。オッさんは既に忘れてしまっているが、転職マーケットにおいては、一般的に若ければ若いほど選択肢が多い。なので、「隣の芝生は青…

転職にふさわしい時期とは

リーマンショックが終わってから、人材ビジネスはずっと右肩上がりの活況を呈している。昨今は完全な売り手市場と言われていて、それほど転職に意欲的でない方でも、否応なしに興味関心を持たざるを得ない状況なのではないかと思う。さてさて、では売り手市…

自己分析と志望動機

小生が新卒での就職活動を行っていた時に、呪文のように言われ続けたのが、自己分析と志望動機である。一体これはなんなのか?腹落ち感がない中で、それでも自分を腹落ちさせるのが社会人になるための試金石なのか?などということを考えながら、無理やりに…

特定の領域を深く「掘る」

転職の相談に乗っていると、比較的多くの方から、「私はこれといって専門分野がないので…」というようなご相談というか、悩みというか、そんなお話をいただくことがある。先日のエントリーhttp://dai19761110.hatenablog.com/entry/2015/11/24/224512にも書…

その会社に行く理由とは?

しばしば、コンサルティング会社の方々から、同業他社の人材を積極的に採用したい、という相談を受けることがある。小生はその領域の経験があまり無いので、いつも困るのだが、なぜ困るかというと、転職希望者から見たときに、同業(競合)他社に「行く理由…

変化のない生活は辛いよね

今日、こんな記事を目にした。http://blog.tinect.jp/?p=18342この先10年、15年とキャリア上の変化がないことを恐れて、転職した人たちのお話である。何を隠そう小生も、この動機で転職したことがある。あまりいい話ではないのだが、このままその仕事を続け…

中途採用とプロパーの壁

たまたまだが、ここしばらく立て続けに、新卒で入社した会社しか知らないプロパー社員の限界、みたいなお話をお聞きする機会が多かった。小生自身も中途採用者として、幾つかの会社に顔を出し、またエージェントとして多くの転職経験者とお話をして、日本の…

本音で話ができる人は強い。

転職の場面も含め、世に交渉ごとは沢山ある。「交渉上手」というと、どうしても駆け引きだとか、ハッタリも含めた、手練手管に長けた人、というイメージになりがちだ。しかしこれは小生の思うところであるが、手練手管の類で交渉を有利に進められるのは、「…

転職をすることが単純に良いことだとも思わないし、悪いことだとも思わない

こんな記事があって。http://blog.tinect.jp/?p=18208あたかも一つの会社で働き続けるのは成長しないかのようなニュアンスを感じるが、小生は全くそのようには考えていない。転職とは大きく環境を変えることであり、そのことは成長につながるきっかけにはな…

「何を」という問いは難しい

転職相談にのっていると、必ず問いかけなければならないのが、「あなたは何をしたいんですか?」というものだ。ある種、鉄板の質問にもかかわらず、自分自身も腹落ちし、聞いた相手も納得する答えを持っている人は、極めて少ない。小生が以前お世話になった…

人は食べたものでできている

キャリアの成長のためには、たゆまぬ努力と、さまざまな機会が必要であるが、自らを変革させていくということは、基本的に可能である。しかし、人を変えようとするのは非常に強いパワーが要るし、変わってくれるのでは無いか、という淡い期待も、通常落胆に…

キャリアのピークを過ぎたことを受け入れる時

月曜日から切ない話をする。大企業勤めの会社員のお話。大企業勤めの会社員というのは、遅くともだいたい40代中盤には、その会社でどこまで出世できるのかというのが、組織のロジックと、これまでの自分の実績と巡り合わせ、そして自身の能力の自覚から、だ…