人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

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武術ってなんだ

武術、格闘技研究。 平法: 天真正伝香取神道流 作者:大竹 利典 日本武道館 Amazon 香取神道流というのは、日本で最古に近い歴史を誇る、剣術を中心とした総合武術なのである。 武術マニアなら知らぬものはないし、著者の大竹先生の映像は一度は目にしたこと…

偏見なく読んでいただきたい

積読在庫消化。 情報生産者になる (ちくま新書) 作者:千鶴子, 上野 筑摩書房 Amazon Kindle日替りセールで購入したのだと思う。 レビューも非常に高い。 著者は女性学の日本のパイオニアで、色々と好き嫌いのある人なんだろうと思う。 ちょっと前にプライベ…

追悼:黒田鉄山先生

去る3月3日に黒田鉄山先生がお亡くなりになったそうで・・・。 心よりご冥福をお祈り申し上げます。 突然の引退に、よほどお悪いんだろうなぁと推察はしておったのですが。 あの技がもう見られないのだと思うと大変残念であります。 民弥流居合の本も駒川改…

冒険と算盤

積読在庫消化。 興亡の世界史 東インド会社とアジアの海 (講談社学術文庫) 作者:羽田正 講談社 Amazon 何かのセールの時にポチっておいたのだ。 レビューが非常に高かったし、歴史から何かを学び取れるのは面白いしね。 結論から言えば非常に面白かった。 あ…

漫画もいいぞ

積読在庫消化。 BLUE GIANT EXPLORER(1) (ビッグコミックス) 作者:石塚真一 小学館 Amazon アメリカ編の前半が29日発売の9巻で完結したことを受け、一気読み。 これまでシリーズは全部読んできた。 今回のシリーズは主人公の苦闘と葛藤がメインのように思…

石すげぇ

積読在庫消化。 三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち (ブルーバックス) 作者:藤岡 換太郎 講談社 Amazon Kindle日替りセールで買ったんだと思うけど、ブルーバックスで評価が高い本っていうのは、ほぼハズレなしかなぁ。 三つの石という…

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」ロス

積読在庫消化。 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 作者:アンディ ウィアー 早川書房 Amazon プロジェクト・ヘイル・メアリー 下 作者:アンディ ウィアー 早川書房 Amazon もとはKindle日替りセールで買ったんだよ。 読書好きの間では21年のヒット作として…

ブラジリアン柔術はじめました5

第五話。 仕事への影響は。 いや、仕事への影響があるとは、始める前はあんまり思っていなかった。 ただ、全くスパーリングで勝てない中で、粛々とテクニックを覚え、またスパーリングでボコボコにされ、肉体的にも精神的にも疲弊しながらも続けていく、続け…

ブラジリアン柔術はじめました4

第四話。 合気道への影響は。 うん、いっぱいあった。 型稽古しかなく試合がない合気道と、型稽古はあるけれど試合(スパー)中心のBJJとで、コントラストは大きかったし、共通点もあった。 まず取り入れてみたのは、ダブルアタック・トリプルアタックの概念…

ブラジリアン柔術はじめました3

第三話。 「始めてみて1年半、何があってどう考え、どう乗り越えたのか」。 うーん、結構大変でした。 正直、なんとか続けているというのが正直なところだが、これは自分が悪い。 合気道はやめない、ランニングも続ける、ケトルベルも振る。 そこに加えてブ…

ブラジリアン柔術はじめました1

あー、意図を持ってブログに書かないようにしていたわけではないのだが、ブラジリアン柔術を初めて1年半が経過した。 無条件に楽しく1年半が経ちました、という感じでもなく、色々試行錯誤や気分の上がり下がりがあり、やっと落ち着いたのでこのタイミングに…

作業って思わないでね

わかるよ。 来る日も来る日も作業、作業。 朝、会社に行ってPCを立ち上げ、作業。 在宅でも、もちろん作業。 小生の中で「作業」というのは、同じことを淡々と繰り返していくもの。 それは「仕事」ではない。 仕事というのは常に考え、創意工夫を凝らしてい…

冷静と情熱

格闘技研究。 中井祐樹の新バイタル柔術 作者:中井 祐樹 株式会社 日貿出版社 Amazon 日本のブラジリアン柔術パイオニアといえばこの人。 もちろんあの「バイタル柔道」からインスパイアされたタイトル。 パイオニアらしい豊かな見識、そしてバイタル柔道の…

食事のイノベーションでありDX

積読在庫消化。 勝間式 食事ハック 作者:勝間 和代 宝島社 Amazon これは凄い本でした。 エビデンスに基づくと健康な身体がもっとも重要だし、そのための食事は限りなくヴィーガンになっていくよねと。 で、それを追求するには今の加工食品だらけの食事より…

新人へのメッセージ

一昨年から新しい学びを始めて(それはそれで今度書く)、最近整理がついたことがある。 あぁ、これは日々会社で悪戦苦闘する新人にも通じる話だなぁ、と思ったのでまとめておく。 1.先輩に追いつこう、勝たねば、などと思わないで良い 新人も日々成長して…

振り返りの技法

最近色々と新しい取り組み、学びをしていて気づいたことがあります。 学びのPDCAサイクルを回さなければならないのだけれど、習得レベルが低い(=知識がない)と「振り返り」にあたるCとAが上手くできないのです。 例えば、「あの時あのタイミングで、ああ…

もう一回ちゃんと読まねば

積読在庫消化。 急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン”なマネジメント 作者:長村 禎庸 技術評論社 Amazon 主にスタートアップ(本書内では「ベンチャー」と呼んでいるけれど)でのマネジメントの考え方、ノウハウ、テクニ…

2023年ブックレビュー

今年も色々読みました。 積読在庫の消化を加速させつつ、昨年とほぼ同じ185エントリー。 印象に残ったものをいくつか。 ざっくり、読み返したいかどうか、あたりで選んでいる。 ▼ビジネス系 dai19761110.hatenablog.com 生活の中にクリックモーメントを入れ…

直感に反するからこそ

武術の修行を続けていて、つくづく人間の本来の反射的な行動と違うよなと思うことがある。 普通こういうことされたらこんな反応になる、ということを元に、 ①そういう反応をさせない動きをする ②そういう反応を見越して違う展開をする そういう練習をする。 …

全ての職業人に敬意を

積読在庫消化。 コールセンターもしもし日記 作者:吉川 徹 三五館シンシャ Amazon このシリーズは4冊目。 なんとなく存在は知っているけれど、大変そうだなぁ、という職業に就いている人の手記、ということだと理解している。 本編は小生よりちょっと年上の…

雑学の宝庫

積読在庫消化。 「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか (ブルーバックス) 作者:馬場悠男 講談社 Amazon いやぁ、面白かった。 特に前半の動物の進化と顔の話が抜群に面白い。 キリンの首は短い、とかね。 いや、短いんですよ。 象はなんで鼻が長いのか…

経営って何するんですかね

知人が推奨しているのをFacebookで読み、自身の思いとマッチするのではないかと拝読。 コンテクスト・マネジメント~個を活かし、経営の質を高める~ 作者:野田 智義 光文社 Amazon 結論、とても良かったと思う。 講義録のような形式になっていて、時折生徒…

ふたたび山を登る

合気道に関して、この三年は教えることがメインとなり、なかなか自分自身の学びがなく、モチベーションも維持しにくいことがあり、試行錯誤を繰り返してきた。 「アウトプットが出ない時はインプットが足りないだけ」という自分が若手に語るアドバイスをもと…

ダメなものはダメ

今なにを言っても、後講釈にしかならないが、敢えて触れておきたい。 https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2311/07/news124.html weworkである。 多くの人も思っていたが、登場した時から「これ何が新しいの?どう凄いの?」だったのである。 当時、不動産系…

得意不得意ではなく知らないだけ

「私これが苦手で」という台詞は、あまり人に好感を持たれないんではないだろうか。 「苦手」というネガティブワードが与える印象もあるだろうし、厳しい仕事や躾を経た人であれば「そんな言い訳せずに努力しろよ」と心の奥でツッコミを入れるからだと思う。…

ミステリは二人目が死んでから

近所の古本屋で購入。 カササギ殺人事件 上 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 東京創元社 Amazon カササギ殺人事件 下 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 東京創元社 A…

なんで会議は多くて長いのか

以前、こんな本を読んだ。 トヨタの会議は30分 ~GAFAMやBATHにも負けない最速・骨太のビジネスコミュニケーション術~ 作者:山本 大平 すばる舎 Amazon 朝、娘と今日の予定を話し合っている時に、「会議多いね〜」という指摘をもらいつつ、なぜ会議が多くて…

部下の能力を甘く評価してしまう件について

毎日一緒に仕事をするメンバーは、大事な存在である。 「かわいい」と思うほど小生はウェットな性格ではない。 家族・仲間とも思っていないが、成長は支援したいと思っている。 それが本人のためであり、同時に会社のためでもあるから。 と、ドライに臨んで…

二手先、三手先

二手先、三手先を読むんだ、なんてアドバイスがよくある。 囲碁や将棋の世界から来た言葉だと思う 将棋のルールは知っているけれど、先読みをするほどしっかりやったことはない。 なので、「二手先、三手先を読め」と言われても、まぁそうなのかなぁと、文字…

信じられないものを信じ続ける

積読在庫消化。 キリスト教と日本人 (ちくま新書) 作者:明人, 石川 筑摩書房 Amazon 宗教、歴史、文化ジャンルの本は割と読むんだなぁ、改めてみると。 Kindle日替りセールで買ったんだと思うけど。 日本人とキリスト教のかかわりを歴史的に概観するとともに…