こんな本を読む。
坂本先生といえば「日本で一番大切にしたい会社」。
おじさんサラリーマン感涙のシリーズ(もう7巻くらいあるらしい)。
本書では、価格競争から脱した中小企業の事例が多数紹介されているのだが、坂本先生のテイストなので「日本で一番大切にしたい会社」に取り上げられていそうな、お客さんも社員も地域も大切にしているような会社が多数登場する。
「日本で一番大切にしたい会社」のテイストがお好きじゃない人もいるかもしれないので、一応お断りしておく。
「価格競争ではなく非価格競争競争」をテーマにしていくのだが、はて価格以外で勝負するとなると、何で勝負するのか。
どうだろう、簡単ではないと思うのだが、裏を返すと、初めてここで競争戦略を考え出すのではないか。
「ナンバーワン企業の法則」であれば、オペレーショナルエクセレンス、プロダクト、カスタマーインティマシー。
つまり、簡便さ、製品、顧客密着のどれかで差別化することになる。
考えることも簡単ではないが、その差別化を現実のルールやオペレーションに落とし込む大変さを想像すると気が遠くなる(苦笑)。
でも、それをやるからこそ戦えるんだよね、実際。
本書にはメーカーもあればサービス業も請負業もあって、いろんな企業に所属する人に広く役立つ内容になっているが、逆に「ウチは特殊な業界だから」という言い訳を許さない作りにも。
「非価格競争」こそ真の戦略、よく考えてみたい。
まぁ、ご参考ということで。