人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

2022-01-01から1年間の記事一覧

久しぶりの再会

若い頃、特に20代は沢木耕太郎ばかり読んでいたと思う。 とんとご無沙汰だったのだが、ビジネス書以外も読もうと思っている昨今、久しぶりにエッセイを手にしてみる。 旅のつばくろ 電子オリジナル版 作者:沢木耕太郎 新潮社 Amazon 本書はJR東日本発行の雑…

協力を求めないのは罪悪だぜ

仕事術で最も高度な分野の一つは、他者の協力を求めることだと思う。 自分の仕事を人にお願いするのは気が引ける。 それは責任感のある日本人ならよくある感覚だと思う。 全然悪いことではないのだが、しかしその責任感ゆえにアウトプットに影響があったらど…

仕事術に終わりはない

たまたま見かけた新聞広告で気になって買って読んでしまう。 考える人のメモの技術――手を動かして答えを出す「万能の問題解決術」 作者:下地 寛也 ダイヤモンド社 Amazon メモは手書きが良いのか、デジタルデバイスが良いのか。 どうやって取るのか、取って…

できたらいいな

何かの拍子で見かけ、興味を持ったので読んでみる。 チームが自然に生まれ変わる 「らしさ」を極めるリーダーシップ 作者:李 英俊,堀田 創 ダイヤモンド社 Amazon マネジャーの悩みは尽きない。 プレイヤーのときより厄介で深いと思う。 我欲もあるけれど、…

苦手な作家はいますか

なんとなくランニング関連の本が読みたくて、ランナーには有名な本書に手を出す。 走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫) 作者:村上 春樹 文藝春秋 Amazon 村上春樹氏と司馬遼太郎氏は、小生が苦手な作家の二大巨頭。 お二人とも小生にとっては…

トライアンドエラー

こんな本を読む。 全米ナンバーワンビジネススクールで教える起業家の思考と実践術―あなたも世界を変える起業家になる 作者:山川 恭弘,大前 智里 東洋経済新報社 Amazon セールで遭遇してレビューが高評価だったし、新規事業開発にも縁があるんでね…。 スト…

サラリーマン大作戦

こんな本を読む。 たった1人からはじめるイノベーション入門 何をどうすればいいのか、どうすれば動き出すのか 作者:竹林一 日本実業出版社 Amazon ちょっと前に読み終わっていたのだが、レビューを書くのを忘れていた。 面白くなかったから忘れていたわけ…

自分の意見を通すこと

できる社員には、経営者を唸らせる意見が期待される。 現場をよく知り、経験をもとに正しい解決策を語り、時に時代を先取りした見識も持つ。 なんとはなれば経営者は、全社員がそうならないかなぁと思ったりする。 そんな風にはならないんだけどね。 経営者…

相性

短編集でお薦めを探していて、こんな本に遭遇する。 あなたの人生の物語 作者:テッド チャン 早川書房 Amazon 表題作は「メッセージ」というタイトルで映画化もされた。 観ていないのだが国内のプロモーションで「ばかうけ」とコラボしていたのを記憶してい…

「やらなくていい仕事」なんていうものは存在しない

最近上司に言われて、そりゃそうだと納得した話。 「やらなくていい仕事」なんていうものは存在し得ないでしょう、と。 「やらなくていい」んだったら、そもそもジョブディスクリプションに載らないはず。 ジョブディスクリプションが無かったとしても、部門…

ストレスフルな環境には自分を整える

日々の労働には変化がつきもの。 突然の人事だったり、商況が変わったり。 大概の人は、そういう状況に振り回されてストレスを溜めやすい。 それは小生もそうであって、この点に関して何か超越した存在になれたわけではない。 わけではないのだが、心がけて…

出世のモチベーションってなんだろね

Kindle日替わりセールで遭遇し、部長職にある以上、気になってしまうので読む。 役員になる人は知っておきたい 出世する部長の仕事 作者:安藤 浩之 すばる舎 Amazon 課長の卒業試験合格で部長になることはあるが、部長の卒業試験合格で役員になることはない…

お金にまつわるエトセトラ

著者の作品に感銘を受けたので近著を読む。 脱税の世界史 (宝島社新書) 作者:大村大次郎 宝島社 Amazon 著者は元税務調査官で、「お金の流れで読む世界史」などのシリーズを既に書いている。 タイトル通り、金の流れを追った歴史物で、今まで習った歴史とは…

何を教えるか、どう成長させるか

最近知り合った人が、小生が合気道を続けていることを踏まえて教えてくれたことがある。 その人も近所の合気道の道場に通ってみたのだが、お爺ちゃん先生に二ヶ月間ひたすら受け身を取らされて、辛すぎて辞めたのだと。 あぁ、さもありなん、と残念な気持ち…

普通の小説、普通の人生

何度も繰り返し読むような、心に残りながらも敷居が低い作品はないかと思って、今まで読んでみたことがないジャンル、作家に手を出す。 アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫) 作者:伊坂幸太郎 幻冬舎 Amazon 「無人島に持っていくならどの一冊?」とい…

PC開かないチャレンジ

仕事中はノートPCを持ち歩いているわけだが、最近会議中はそれを開かないようにしている。 メモや議事録をPC上のアプリケーションでとる方が便利なのだが、どうもPCを開いていると誘惑が多い。 メールもチャットも気になるし、作りかけの資料をブラッシュア…

凡事徹底

何となく先々に振られる仕事の予感がして、こんな本を読んでおく(苦笑)。 プロジェクトのトラブル解決大全 小さな問題から大炎上まで使える「プロの火消し術86」 作者:木部 智之 KADOKAWA Amazon もちろん火消しの仕事なんていうのに関わらないで済めば、…

極めてまっとう

ご本人に会う機会があり、どんな人か慈善に著作くらいは読んでおこうと思って購入。 空気を読んではいけない (幻冬舎文庫) 作者:青木真也 幻冬舎 Amazon プロ格闘家によるエッセイ、ご自身の生い立ちであるとか普段考えていることを中心に、コンパクト(150…

学ぶのではなく学ばせる

いま自分のやっている仕事は「プロダクトマネジメントなんじゃないか」と思って、こんな本を読む。 プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで 作者:及川 卓也,小城 久美子,曽根原 春樹 翔泳社 …

季節の変わり目

最近は毎日走っているわけではないのだが(週5くらい)、決まったランニングコースがある。 南北に流れる近所の川沿いを行くのだが、季節の変化を如実に感じることがある。 川沿いの木々や花々にそれを感じることもあるが、一番強く味わえるのは風である。 …

こんな人いたんだ

Kindleのセールで遭遇し高評価だったのでポチる。 水を光に変えた男 動く経営者 福沢桃介 作者:荻野 進介 日本経済新聞出版 Amazon 福沢桃介というのはこんな人。 ja.wikipedia.org ストーリーは実在の人物そのものだから割愛するとして、相場に熱狂する様や…

一眼二足三胆四力、あるいは習熟の弊害

「一眼、二足、三胆、四力」。 「いちがん、にそく、さんたん、しりき」と師匠から教わっている。 有名な剣術指南書にある言葉で、武術(剣術?)における重要なポイントを示したもの。 一に目附(めつけ)、視力の良し悪しではない。 二に足捌き。 これはも…

本を読んだら強くなれるのか

格闘技研究に余念がない。 DVDでマスター はじめてのブラジリアン柔術 作者:早川 光由 愛隆堂 Amazon ブラジリアン柔術の本は、グレイシー一家の出版も含め他にもコレクションがある。 基本的に寝技のテクニックなので、相手と組んで練習しないとあまり意味…

自分の信じる道が大事

子育てに迷い続ける日々なので、こんな本を読む。 最新の「幸せの研究」でわかった しなやかで強い子になる 4つの心の育て方 作者:前野マドカ あさ出版 Amazon 著者の本(ご主人との共著)は以前読んだことがある(ニコイチ幸福学)。 4つの力というのは表…

本日の更新はお休みします

また来週、宜しくお願い致します。

聴いてまんがな…

優れたリーダーを目指すべく、セールで買ったこんな本を読む。 優れたリーダーは、なぜ「傾聴力」を磨くのか?――職場の心理的安全性が高まる本 (三笠書房 電子書籍) 作者:林 健太郎 三笠書房 Amazon プロフェッショナルコーチによるタイトル通りの本。 なぜ傾…

誰しも同じ人間である

Kindle日替りセールでポチった本を読む。 宇宙飛行士 野口聡一の全仕事術 「究極のテレワーク」と困難を突破するコミュニケーション力 作者:野口 聡一 世界文化社 Amazon サブタイトルは色々ついているけれども、宇宙飛行士の野口聡一氏によるビジネスエッセ…

好きを仕事にすればいいって安易に思うなよ

本屋の店頭で見かけ(夏の文庫フェアはどうして買ってしまうのだろう?)、鳥好きの娘にも読めるかと思って買ってみた。 鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。(新潮文庫) 作者:川上和人 新潮社 Amazon タイトルからして人を食っているのだが、全編…

物語から何を読むか

ずっと積読在庫だったのだが、この春に娘と妻が読破したというので、話題に取り残されないよう(笑)読む。 獣の奏者 全5冊合本版 (講談社文庫) 作者:上橋菜穂子 講談社 Amazon 結構長かった。 こんな長編を読破するのは吉川英治の宮本武蔵以来だろうか(いつ…

餅は餅屋

餅は餅屋って、慣用句的に「さすがプロだねぇ」って感じで使っているけれども、奥が深い言葉だなぁと本当に思う。 新規事業ですでに誰かが店を広げている分野に参入しようとする時(新領域参入ってやつだね)、どこかに「あれならオレたちにもできるんじゃね…