人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

苦手な作家はいますか

なんとなくランニング関連の本が読みたくて、ランナーには有名な本書に手を出す。

 

村上春樹氏と司馬遼太郎氏は、小生が苦手な作家の二大巨頭。

お二人とも小生にとってはちょっと回りくどい感じがして、何度かチャレンジするのだが冒頭部分の遠回りですぐについていけなくなってしまう。

 

そんなわけで、氏の作品からは何十年と遠ざかっていたのだが、本書についてはランナーの共感できるポイントが非常に多いという噂を聞いていたので、「これならいけるのでは」と手にしてみた次第。

村上春樹氏があちこちで記した、ランニングに関するエッセイをまとめたもの。

 

走ることと創作活動、人生そのものと密着していることがよく分かる。

何故走り始めたのか、走り始める前は何をしてきたのか。

 

走ってからの喜び、苦しみ、倦怠期と再生。

確かに超「あるある」である。

 

くどいほどの心理描写も、小説だと小生は苦手だが、エッセイなら共感できるところ多数。

だって小生も、好きなことへのこだわりは、くどいほど語れるから(笑)。

 

はじめて氏の作品を読み切った感想としては、この心理描写を恋愛小説とかで展開されるとやっぱり辛そうだなぁだったり、なんとなく英米系作家の翻訳みたいな文体だな、だから海外でもウケるのか?だったり。

しかし、同じランナーとしての共感は間違いなく持てたし、人となりにも興味が持てたので、久しぶりに氏の作品にチャレンジしようかなぁ、なんて思えた。

 

やっぱり苦手なものは切り口を変えてトライしてみる。

子供の好き嫌いの克服と一緒だね(笑)。

 

まぁ、ご参考ということで。