何となく先々に振られる仕事の予感がして、こんな本を読んでおく(苦笑)。
もちろん火消しの仕事なんていうのに関わらないで済めば、それに越したことはないのだろうけれども、ちょっと経験してみたい気もする。
いや、二度と味わいたくないようなシチュエーションというのは色々経験しているが、炎上「プロジェクト」というのは経験がなく…。
それはともかく、本書では著者の長年の経験に基づく火消し術が、プロセスを追う形で展開されていく。
しかしこれ、本文中で著者も述べているが、基本的な仕事の進め方として大事なことを、ひたすら繰り返す、というものなんだよね。
基本的なことがあやふやになっているから炎上してしまうこともあるだろうし、何かのきっかけで炎上が始まり、基本どころじゃなくなって更に炎上が進んでしまうこともあるだろうし。
いずれにしても、マイナスをゼロに戻すことが出発点。
だから特別なテクニックじゃない。
普通のことをちゃんとやる、凡事徹底。
強いて炎上固有かなぁと印象的だったのは、「じっと耐えて嵐が過ぎるのを待つ」という表現が散見されたこと。
こういう判断、振る舞いも時には必要だよね…。
凡事徹底、そして嵐が過ぎるのを待つ忍耐。
この腹積りさえあれば、なんとか生きていける、そんな自信が持てた本。
まぁ、ご参考ということで。