人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

2022-01-01から1年間の記事一覧

人間とはなんぞ

前々から読まねばと思っていた一冊を手に取る。 夜と霧 新版 作者:ヴィクトール・E・フランクル みすず書房 Amazon 有名な本なのでご存じの人も多いと思うが、第二次世界大戦でアウシュビッツ(正確にはその分所)に収容されたユダヤ人心理学者による回顧録…

説明は大事

積読在庫消化。 どんなときでもバッチリ伝わる!説明力があがるコツ 作者:佐々木 恵 ごきげんビジネス出版 Amazon これも日替わりセールで買ったはず。 著者も文中で語っているが、こういうテーマの本がわかりにくかったら致命的だよね、ということで、色々…

クロスオーバーな知識

積読在庫消化。 科学は誰のものか 社会の側から問い直す (生活人新書) 作者:平川 秀幸 NHK出版 Amazon 多分日替わりセールで買ったんだと思うけど。 なんというか、タイトルそのままの内容なのだけれど、ともすれば社会と隔絶しがちで、かといって必ずしも今…

意外と知らない

積読在庫の消化。 NHK「100分de名著」ブックス 般若心経 作者:佐々木 閑 NHK出版 Amazon 同じ著者の仏教に関する本を読んだことがある。 それはそれで衝撃的な面白さだった。 いや、全然知らなかった、ということを思い知らせてくれたので。 本書は…

本を読んでるからって偉いわけじゃない

先日に続き…。 ハートに火をつけないで (創元推理文庫) 作者:ジャナ・デリオン 東京創元社 Amazon シリーズ4作目。 純粋な娯楽作品として本作も楽しめる。 が、そろそろお腹いっぱいになってきた。 前作のレビューで触れたが、既に結構なシリーズになってい…

美人投票

株式投資は美人投票と同じ、という格言がある。 普通に自分が思う美人に投票すればいいじゃないか、ということではなくて、皆が思う美人に投票することが勝ちにつながる、というちょっとピンとこない格言なのである。 積読在庫のこんな本を読んで、そんなこ…

面白ければ勝ち

先日の続きである。 生きるか死ぬかの町長選挙 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:ジャナ・デリオン 東京創元社 Amazon 結構人気のあるシリーズのようで、アメリカでは二十作くらい出ているらしい。 アメリカの片田舎という設定で事件が…

金融娯楽小説

積読在庫からこんな本を読む。 マネーロンダリング (幻冬舎文庫) 作者:橘玲 幻冬舎 Amazon 著者は金融関連のエッセイを得意とした文筆家で、ブログ含めてよく読む作家の一人。 しかし小説ははじめて。 2001年頃の香港を舞台に、タックスヘイブンとか謎の資金…

今更受け身が取れない

合気道を30年もやってきているわけです。 受身も得意で、アクロバティックで正確、優雅なそれが信条だったりして。 ところが、いざという時に意外と受身が取れないことが最近判明。 一つはランニング中にコケた時。 何かに足が引っかかったり滑ったくらいで…

スタンスが違うと噛み合わない

最近縁あって柔道も勉強している。 アンラーニングってやつだ。 で、合気道の受身と柔道の受身はちょっと違う。 前方に回転して受身をとる際、片足の膝を立て片足を寝かせるところは同じだが、合気道の場合は寝かせた足が膝を立てた足の中に入る(立てた足の…

気持ちいいほど娯楽作品

先日の続編に手を出す。 ミスコン女王が殺された 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:ジャナ・デリオン 東京創元社 Amazon 前作でありシリーズ第一作「ワニの町へ来たスパイ」の続編。 前作の面白さは変わらず、のアクションコメディサス…

タイトルに悩む

はい、積読在庫消化中。 ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る (NHK出版新書) 作者:NHKスペシャル「消えた子どもたち」取材班 NHK出版 Amazon 重すぎるのであんまり勧めませんが、こういう事実があることは知っておいていいとは思うわけで。 人の親…

最大の謎は人間のような…。

積読在庫をひたすら消化。 NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影 作者:春日 真人 NHK出版 Amazon 数学の難問、ポアンカレ予想を解いたロシア人数学者と、その周辺人物を追ったドキュメンタリー。 テレビ番組の文書化なんだろうと思…

けだし正論

積読在庫の消化じゃ〜、ということで、こんな本を読む。 地方創生大全 作者:木下 斉 東洋経済新報社 Amazon 地方創生の「コンサルタント」ではなく、実際に何年も事業という形でこの難問に取り組み、成果を積み上げてきた著者による本。 箴言集とでもいうの…

なるほどそう言われてみれば

積読在庫をひたすら消化していく。 ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語 毎日新聞出版(インプレス) Amazon これもKindle日替りセールでレビューが高かったもの。 ひきこもり、もしくは何らかの事情で閉鎖空間にい続けることになった…

職業にするということ

積読在庫からこんな本を読む。 職業プロポーカープレイヤー カジノを「職場」にする生き方 作者:じぇいそる 辰巳出版 Amazon これもKindle日替わりセールでレビューが高かったので買ったはず。 麻雀放浪記のようなダークサイドな話のようでもありつつ、YouTu…

その発想はなかった

積読在庫から、こんな本を選ぶ。 無印良品のPDCA 一冊の手帳で常勝経営を仕組み化する! (毎日新聞出版) 作者:松井 忠三 毎日新聞出版(インプレス) Amazon 書店の店頭に手帳が並ぶ季節だしね。 紙の手帳とデジタルガジェットとどちらが良いのか悩み続け、…

動物保護の裏にある…

Kindle日替りセールで高評価だったので購入し、しばらく寝かせていた一冊。 快楽としての動物保護 『シートン動物記』から『ザ・コーヴ』へ (講談社選書メチエ) 作者:信岡朝子 講談社 Amazon なかなか目を引くタイトルだと思う。 だから買って読んだところも…

食欲のコントロール

こんな本を読む。 www.trexrunlab.com 自費出版みたいなモノだが、You Tubeチャネルをよく見て、メルマガも取って、まんまと乗せられているというか。 もう三冊目だったりするのは、それだけ信頼感が感じられるということでもあるのだが。 著者はプロのラン…

説明不要

小説が続いたもんだからビジネス書も読む。 プロの資料作成力 作者:清水 久三子 東洋経済新報社 Amazon 46歳になろうとするオジサンにはもはや手遅れかもしれないが、いやいや常に本質、基本に立ち返ることは大事だと言い聞かせて拝読。 資料作成の目的はな…

スーパーおばあちゃんも娯楽

さぁ、小説積読在庫一掃中だ。 ワニの町へ来たスパイ 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:ジャナ・デリオン 東京創元社 Amazon 2年くらい前にセールで購入し、ほったらかしておいた一冊。 何でもアメリカでは非常に人気で、本書の解説執…

嫌な感じを快楽する

小説続きで積読在庫のこんな本を読む。 七つの会議 (日本経済新聞出版) 作者:池井戸潤 日経BP Amazon ある企業を舞台にした話なのだが、ブラックな営業体質とそこから起きる度重なる不祥事にまつわる事件を描く。 池井戸作品はちゃんと読むのは初めてなんだ…

成長し続ける人、ある程度で止まる人

只今絶賛「学び直し」中なのだ。 とうに折り返しを過ぎた人生、やりたいと思っていたことはやりきるべく、また30年にならんとする合気道の修練に刺激を入れるべく、新しい趣味にチャレンジし、その学びを、仕事も含めたいろいろな面に活かしたいと思っている…

心動かされる瞬間

小説続きで以前も読んだことがある作者の短編集を手に取る。 モダン (文春文庫) 作者:原田 マハ 文藝春秋 Amazon 原田マハ氏は多作だけれども、美術館のキュレーターだったこともあり、芸術作品をテーマにした作品がいくつかある。 本書もその中の一冊で、Mo…

どんな本を読むの?

積読在庫から引っ張り出す。 チルドレン (講談社文庫) 作者:伊坂幸太郎 講談社 Amazon 小説を立て続けに読む。 伊坂幸太郎氏の著作は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」に続く二冊目。 そうだった、以前買って持っていたのだ。 なんで買ったのか。 会社の…

だめなリーダーがいるだけ

セールにつられてこんな本を買って読む。 米海軍特殊部隊(ネイビー・シールズ) 伝説の指揮官に学ぶ 究極のリーダーシップ 作者:ジョッコ・ウィリンク,リーフ・バビン CCCメディアハウス Amazon まぁ、リーダーシップはインプットすべきカテゴリーなんでね。 …

飛び立つ季節

先日の続きでこんな本を読む。 飛び立つ季節―旅のつばくろ― 電子オリジナル版 作者:沢木耕太郎 新潮社 Amazon 「旅のつばくろ」の連載の続きなので、基本的に内容は変わらない。 とはいえ、書かれた時期が少し反映されていて、コロナによる脅威も少し落ち着…

乱読のすすめ

セールで購入し積読していた本を読む。 ぜんぶ本の話 作者:池澤 夏樹,池澤 春菜 毎日新聞出版(インプレス) Amazon 芥川賞作家である池澤氏と読書家・タレントである娘との対談。 タイトル通り、全部本についての話。 どんな本を読んできたか、何が好きで何…

才能を活かせる環境を作る

こんな本を読む。 オードリー・タン 自由への手紙 講談社 Amazon 著者のことは結構有名なので、今更小生が解説する必要もないだろう。 インタビューを少し読んだことがあった程度なので、まとまった本を読んでみようと手にした次第。 とは言えこれも、クーリ…

新たな書き手との出会い

以前Kindle日替わりセールで購入してそのままだった本を読む。 楽しく学べる「知財」入門 (講談社現代新書) 作者:稲穂 健市 講談社 Amazon 今どき自分から「楽しく学べる」なんて言うのもな、と今更ながら思うのだが、読んでみて実際なかなか楽しめるのであ…