餅は餅屋って、慣用句的に「さすがプロだねぇ」って感じで使っているけれども、奥が深い言葉だなぁと本当に思う。
新規事業ですでに誰かが店を広げている分野に参入しようとする時(新領域参入ってやつだね)、どこかに「あれならオレたちにもできるんじゃね?」という思いがあるわけです。
まぁ、そう思わなきゃ参入は検討しないわけだし、そんな甘い話でもないというのはみんななんとなく自覚はしているんだけれども。
そういうときには、ビル・ゲイツがGmailを触ったときの話を思い出す。
ビル・ゲイツはグーグルより前の世代の人だから、コンピューターやネットワークのリソースに限りがある環境で、如何にリソースを喰わないかを考え抜いた人なんだよね。
そういう人からすると、Gmailの膨大な容量というのは「みんなそんなに使うの?」と本気で思うレベルだったようだ。
つまり、近い領域であっても違う考え方で成立しているものを、同じ頭で考え方を変えて生み出すというのは、むちゃくちゃ難しいことだと思っていて。
そこには何らかの世代交代や、それに近いくらいの当事者意識の変容が必要なんだよね。
だから「餅は餅屋」。
餅屋の商売は団子屋が思っているようなものじゃないんだよね。
まぁ、ご参考ということで。