「会議は踊る、されど進まず」というのは、1814年のウィーン会議を表した言葉。
皆さんの職場では、会議は踊らずに進行しているだろうか。
小生の周りは優秀な方々が多いので、踊って進まない印象はあまりない。
ちゃんとアジェンダがあって、情報共有なのか議論なのか意思決定なのか、目的も定められている。
決めようとするときは一応決まるし、そうでなくてもネクストアクションは共有される。
この辺りはホント訓練と習慣なんだろうなと思う。
そういう意味では日本のホワイトカラーの仕事のレベルは上がったんじゃないかなと思う。
ただし、まだまだ改善の余地があるなと思うのが、会議の頻度と長さ。
それなりに意義があったり大きなプロジェクトだと会議が定例化するけれども、定例化すると今度はなかなかやめにくい。
するとどんどん増えていく。
会議時間の短縮は生産性も高く「良い仕事をやり遂げた」感があるのだが、集中する分、疲れやすい(短時間で終わらせるための準備時間が発生することもある)。
個人的な対処策としては、とにかく会議を減らそうという意識を持ち続けること、「なんか一応出尽くしたな」となったらスパッと締めること、を意識している。
なんか生活習慣の改善みたいだな、と思いつつ。
こんな本を読む。
ブレグジット前後の混乱の背景が、我が国にも通底するものなのか興味があったのだが、本書はEUの成り立ちも含めた近代の成り立ちと各国の事情が網羅されたものとなっていた。
欧州の人は昔からだなぁと思わざるを得なかったのが、EUの決定権限と会議体の構造が中途半端というか、主権を尊重するが故に、そりゃ決まらんし混乱するわ、というものに感じられたこと。
それでも根気よく対話を続けて、物事を前に進める欧州人の姿勢は尊敬するんだけどね。
まぁ、ご参考ということで。