人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

人前で話す

新規事業のコンサルタントの仕事というのは、事業そのものだけではなく、事業を生み出す仕組み、その要素である人材育成とセットでオーダーを頂くことが多い。

まぁ、会社が掲げるソリューションによるのかもしれないけれど。

 

そうなると研修メニューを組むこともあるし、その中でチューターもやれば、場合によっては講師役を務めることもある。

十数人〜数十人を相手にワークショップを設計し、運用するというのは、なかなかにプレッシャーであるのだが、そういう巡り合わせなのでやるしかない。

 

幸か不幸か、小生自身の根性が曲がっているので、研修やワークショップの類いを役に立たないものとして見ているタイプ。

しかも終了後のアンケートで「大変満足」に丸をして返す、運営泣かせの性格。

 

そういう小生が参加者だったとしても、「まぁ悪くなかったな」「そこそこ面白かったな」というレベルやコンテンツを目指し、コンテンツを磨いていく。

若干批判的なオーディエンスを想定して、その人たちでも「良かった」と言わしめる準備をしっかり行う。

 

本番通りのリハーサルまでは面倒だが、脳内のシミュレーションくらいはしっかりやり切る。

「もう準備はいいや、疲れた!」くらいまで仕上げて臨めば、本番は開き直れるので緊張しない。

 

「気に入らないならクビにして別のヤツ連れてこいよ!」くらい開き直れれば、上場企業の役員陣をズラリ前にしたプレゼンでも緊張しない。

むしろ、どうやったら分かり合えるか、というゲーム感覚に持っていけるので、始まってしまえばもう楽しい。

 

結局、ちゃんと準備やれよ、という話でしかないんだけど。

こんな本を読む。

 

リーダーのための! ファシリテーションスキル

リーダーのための! ファシリテーションスキル

  • 作者:谷 益美
  • 発売日: 2014/07/22
  • メディア: 単行本
 

 

 

ファシリテーションと言いつつも、しっかり話を聞き、相手の思考を引き出す態度、スキルの指南書。

もうこの辺は21世紀に生きる人間の基本スキルのような気がするが。

 

基本だから大事なんだけど、ファシリテーションには限界もあると思っている。

というのは、参加者の頭の中を引き出すことはできても、そこを超えることは難しいから。

 

組織の課題に応じ、色々試みを変えるのが良いと思う。

まぁ、ご参考ということで。