合気道には一部武器技が残っていて、師匠から色々教わったのである。
コロナ禍で身体接触が制限される中、武器技の伝承があるウチの道場は、稽古メニューに幅が持てて大変ありがたい。
武器技の中に杖術がある。
杖(じょう)いうのはこんなの。
師匠から「撃てば剣、突けば槍、払えば薙刀」と教わっていて、そんなもんかなと思って稽古をし、他流の先生の研究もしながら工夫を重ねてきている。
そんな中、昨今、武道人口の減少もあり、関係書籍や武道具の在庫がどんどん減ってきており、折を見て購入・確保するようにしていた。
そんな感じで三冊まとめ買い。
買うとやってみたくなるのが武術家の習い。
棒術の棒は六尺、槍と薙刀は概ね七尺だから杖よりだいぶん長い。
とりあえずホームセンターで180センチ(六尺)の棒を買って帰る。
初見先生の写真を頭にイメージしつつ、杖の感覚で撃ち、突き、払ってみる。
これが出来るんだなぁ…。
多分こうだろうという動きが出来る。
「俺、先生に凄いこと教わっていたんだなぁ…。」と感動して涙が出そうになる。
令和の時代に、剣や槍や棒や薙刀が出来たって、何もならないと思うのだが、これだけのことを自分は後の世代に伝えられるだろうか、と思う。
まぁ、ご参考ということで。