人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

師匠の恩

合気道には一部武器技が残っていて、師匠から色々教わったのである。

コロナ禍で身体接触が制限される中、武器技の伝承があるウチの道場は、稽古メニューに幅が持てて大変ありがたい。

 

武器技の中に杖術がある。

杖(じょう)いうのはこんなの。

 

師匠から「撃てば剣、突けば槍、払えば薙刀」と教わっていて、そんなもんかなと思って稽古をし、他流の先生の研究もしながら工夫を重ねてきている。

そんな中、昨今、武道人口の減少もあり、関係書籍や武道具の在庫がどんどん減ってきており、折を見て購入・確保するようにしていた。

 

そんな感じで三冊まとめ買い。

棒術―写真で覚える (武道選書)

棒術―写真で覚える (武道選書)

  • 作者:初見 良昭
  • 発売日: 2005/07/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
槍術―写真で覚える (武道選書)

槍術―写真で覚える (武道選書)

  • 作者:初見 良昭
  • 発売日: 2005/08/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
新・なぎなた教室 (スポーツVコース)

新・なぎなた教室 (スポーツVコース)

  • 発売日: 2003/05/01
  • メディア: 単行本
 

 

買うとやってみたくなるのが武術家の習い。

棒術の棒は六尺、槍と薙刀は概ね七尺だから杖よりだいぶん長い。

 

とりあえずホームセンターで180センチ(六尺)の棒を買って帰る。

初見先生の写真を頭にイメージしつつ、杖の感覚で撃ち、突き、払ってみる。

 

これが出来るんだなぁ…。

多分こうだろうという動きが出来る。

 

「俺、先生に凄いこと教わっていたんだなぁ…。」と感動して涙が出そうになる。

令和の時代に、剣や槍や棒や薙刀が出来たって、何もならないと思うのだが、これだけのことを自分は後の世代に伝えられるだろうか、と思う。

 

まぁ、ご参考ということで。