良い組織とは何か。
今も研究が続く問いである。
小生なりに思うところはある。
ビジネスの世界で言えば、「バカでもできる完成されたビジネスモデルを、賢い人間でモチベーション高く取り組む」という組織が最強。
殆どの大手企業は、「そこそこ賢くないとできないビジネスモデルを、そこそこ賢い人間がほどほどのモチベーションで取り組む」だと思うけど。
もう一つ、組織にまつわる制度設計という意味では、「性悪説で制度を設計し、性善説で運用する」という考え方が、あるべき姿だと考えている。
これは昔の同僚から教えてもらった考え方で、その通りだと思って大事にし続けている。
「性悪説で」というのも、実は愛情だ。
人間は弱いものなので、ガバガバなルール、「誰も見ていない」状況を用意してしまうと、大して悪気なくルール違反をしてしまうメンバーを増やしてしまう。
信じている仲間を悪者にしてはいけない、そのための性悪説。
そうした、あまり悪いことができないようになっている制度を作った上で、仲間を信じて運用していくのが性善説。
制度が性悪説になっている場合、何も考えずにメンバーと向き合うと、なんとなく性悪説に引っ張られるところがあるのだが、そこを意思を持って性善説で臨むという、これもまた愛情。
より良い組織を生み出し、良い人材を集めるには、不断の努力を要する。
こんな本も参照されたし。
組織開発の全体像と概略を説明した、まさに入門書で、この本を入り口に興味ある分野を深めていただければと思う。
まぁ、ご参考ということで。