ドラッカーはお好きですか?
実業界のおじさま方にファンが多く、「もしドラ」で裾野を広げたドラッカー先生であるが(ま、広げたのは先生ではなく外野の日本人だが)、小生も日本のビジネスパーソンとして数冊読んだことはある。
正直なところ若干苦手というか、おじさま方がベタ褒めするほど心酔するような印象を持っていない。
良いこと言ってるとは思うのだが(どれだけ「上から」なんだ)、その論理構成や論証データがあまり見えてこないので、おじいちゃんが経験や感覚で喋っているように感じてしまうのだ。
「世界標準の経営理論」でも解説されているのだが、やはりこの辺は最近の経営学のトレンドと乖離が発生してきているのかもしれない。
とはいうものの、やっぱり無視できないというのが「名著」「古典」と言われる権威のチカラ。
というわけで、こんな本を読む。
大著、「マネジメント」を簡単に紐解きながら、ドラッカーの来歴、実績、人物像をドラッカーの訳者として著名な上田氏が解説する。
なるほど、「おじいちゃんが経験や感覚で」と述べたが、とても傾聴に値する経験を積まれているということはよくわかった(どこまで「上から」なんだ)。
こうやって、無視できない権威に加え、解説やら何やらで読者を増やす環境が整っているのが、「古典」といわれる分野の条件なのだなぁ。
とりあえず「マネジメント」のエッセンシャル版から読みますかね。
まぁ、ご参考ということで。