人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

言葉の定義

「目的」と「目標」の区別が苦手である。

立ち止まって考えれば一応整理できるつもりなのに、予算策定やMBOの時期が近付き、あれこれ資料を作ったりしていると、「アレ?」となることがある。

 

もっと掘り下げて考えてみる。

「目的」は「何のために取り組んでいるのか」という、いわば存在意義・存在理由だから、この定義に迷うことはあんまりない。

 

そこに「目標」という言葉が加わると、何か混ざって紛らわしくなるような気がする。

「目標」は「目的」実現のための手段、という定義も聞いたことがあるが、手段が目的化するのも人間の習い性で、「いつまでに〇〇を△△くらいやり遂げる」という目標が、いつのまにかそれが全てになり、「目的」が持っていた崇高さが失われ、「目標」達成のために管理される馬車馬になった気分がする。

 

そんな経験は多くの人が味わったことがあるんじゃないだろうか。

そんなモヤモヤがあったからか、関係ないのか、こんな本を読む。 

ザ・コーチ

ザ・コーチ

 

 

本書では「目標」は「目的」達成の「通過点」としている。

さらに、通過点の置き方を「いつまでに〇〇を△△くらいやり遂げる」という風にしてしまうと馬車馬感が出るので、「状態」で定義することを勧めている。

 

上手い例が思いつかないのだが、「目標、1327店!!」ではなく「日本中の人たちに身近な存在としていつでもご来店いただける状態」みたいな感じか(例えが古い)。

言葉の定義を曖昧にするとろくなことがないので、おじさん臭いのだが、拘っていきたいのである。

 

まぁ、ご参考ということで。