人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

良いお店の条件

それこそコロナ前はしょっちゅう飲みに行っていたが、非常事態宣言を経て、やっと最近月に一度二度という感じで再開するようになった。

で、お店を探してみると、よくお邪魔していた店が閉店していたりと、非常に残念である。

 

いや、小生が店の良し悪しを論ずるのは傲慢だと普段から自戒しているし、若い頃に一人親方のレストランの裏方に出入りしていた経験から、皆さん大変な苦労をして切り盛りしていることを理解しているつもり。

その上で、自分は店にとって良い客か、相思相愛の関係になれそうか、という意識を持ってお邪魔することにしている。

 

相思相愛っていうのが大事なポイントなんだろうなと思っていて、片想いだとどちらかが一方的に奉仕するわけで、そんな関係は長く続かない。

客にとっては都合がいい店でも、お店側に無理があれば維持できないわけで。

 

先日閉店したお店は、非常にコスパが良く、個室も多くて使い勝手が良かったので、好きなタイミングに好きなように使わせてもらっていた。

「こんな気前のいい商売してて続くのかな」と思っていたが、アップセルもしてこないし「もっと来て」という勧誘もなく、それでも激戦区の銀座で良くサバイブしていたと思うが、残念ながら閉店となってしまった。

 

やっぱり良いお店って、アップセルが上手で、ちょっと予算オーバーだけど店がお勧めするならまあいいか、みたいな感じで客としての自尊心をくすぐってくる。

それで店が存続できるなら、それこそ相思相愛。

 

お店とお客の良い関係。

 

こんな本を読んで、改めて考えてしまった。

新規顧客の開拓より既存顧客の深掘りが有効というのは昔から言われていたことなのだが、これからはその流れがますます加速する、という話。

 

さて、自分の仕事ではどうなのかなと、考え込んでみたり。

まぁ、ご参考ということで。