人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

振り返りの技法

最近色々と新しい取り組み、学びをしていて気づいたことがあります。

学びのPDCAサイクルを回さなければならないのだけれど、習得レベルが低い(=知識がない)と「振り返り」にあたるCとAが上手くできないのです。

 

例えば、「あの時あのタイミングで、ああすべきだった」というのが振り返りだとすると、「ああすべきだった」の選択肢が、習得レベルが低い人は、あまり出てこないんだと思うのです。

習得レベルや経験値が低いと、特定の局面で持てる選択肢が一つか二つしかなくて、振り返っても、もう一つの選択肢くらいしか考えられないわけです。

 

知識や経験が豊富な人なら、同じ局面でも選択肢が五つも六つも出てきて、その中から本当に選択すべき道が示せる。

となると、習得レベルが低い人が一人でウンウン唸って振り返りをする意味はあまりなく、その振り返りに経験豊富な人が寄り添って、「他にもこんな選択肢があったと思うよ」と示し、振り返る人は「そうか、そんなやり方があったのか」と知識を増やしていくことができる。

 

そういう「振り返り」をやらないといけないんだろうなぁと思ったのでした。

習得レベルの低い人は、普段から選択肢を増やせるよう学び続けることは当然なのですが、一人で闇雲に振り返っても意味はなく、積極的に経験豊富な人のフィードバックを求める。

 

経験豊富な人は、習得レベルの人に積極的に寄り添い、振り返りを支援する。

そういうことが必要なんだと思いました。

 

まぁ、ご参考ということで。