第五話。
仕事への影響は。
いや、仕事への影響があるとは、始める前はあんまり思っていなかった。
ただ、全くスパーリングで勝てない中で、粛々とテクニックを覚え、またスパーリングでボコボコにされ、肉体的にも精神的にも疲弊しながらも続けていく、続けざるを得ない、という感じが、なんか社会人一年目と一緒なんじゃないかと感じたのだ。
役に立てていない、覚えることがたくさんある、失敗もする。
でも会社には行かなきゃいけない、みたいな。
どこかのブログでBJJの白帯残存率は2年で1〜2割という話を読んだので、そこまでではないけれど、会社を辞めがちな新人が仕事を続けられるようになるヒントはあるんじゃないか。
それでいうとやっぱり動機付けなんだろうな、とは思う。
ちょっとやってみたいと思って始めるのか、「強くなりたい」なのか、黒帯目指して極めたいと思うのか。
その辺なんだろうな。
あと、仕事でも活かせる学びかなぁと思ったことが二つ。
先輩に追いつこうと頑張っても、先輩も同じかそれ以上の速度で成長しているので、追いつくのは難しい、というのが一つ。
せいぜい良い勝負ができる時もあるようになる、くらいかな。
だから、闇雲に焦る必要はなく、自分のペースで努力を続ければ良い。
もう一つは、「振り返り」は有識者と行わないと意味がないってこと。
スパーリングや試合で何故上手く行かなかったのか、動画を撮ったりしながらも振り返ったりするのだが、レベルが低いと「あの時こうするべきだった」のポイントがズレてたり甘かったり間違ってたりするんだよね。
有識者の人に「自分だったらこうする」とコメントしてもらい、「なるほどそんなやり方があるのか」となって始めて学びになるのだよ。
こういう気付きが得られたのは、BJJを始めたからかなぁと。
というわけで、五話構成となってしまった「ブラジリアン柔術はじめました」。
そんな感じで引き続き稽古していきたいと思います。
まぁ、ご参考ということで。