第三話。
「始めてみて1年半、何があってどう考え、どう乗り越えたのか」。
うーん、結構大変でした。
正直、なんとか続けているというのが正直なところだが、これは自分が悪い。
合気道はやめない、ランニングも続ける、ケトルベルも振る。
そこに加えてブラジリアン柔術(以下BJJ)で、着地点を探りながらランニングを減らし、合気道の単独稽古も少し減らし、やっとなんとなくペースが出来てきた感じ。
いや、ランニングを削ってBJJを優先しようと腹を括ったのが最近、という感じだろうか。
それはともかく。
練習はそれなりにハード。
身体を鍛えていない人には少々厳しいと思う。
基本的にクラスは「テクニック」「打ち込み」と呼ばれる技術練習(型稽古といってもよい)とスパーリングの二部構成か、そのどちらかで構成されている。
型稽古は良い。
身体は普段から鍛えているし、人の動きを見て性格に真似をするのは合気道で何十年もやってきたから得意だ。
問題はスパーリングで、これがハードなんだな。
初めのうちは無駄に力が入っているから、というのもあるけれども、息はあがるし、指は道着を掴むので痛くなるし(タコができた)、肘も肩も首も極められて痛いし・・・。
スパーリングが「辛すぎる」状況から、なんとか「やっていける」というところまで、半年くらいはかかったんじゃなかろうか。
もう一つ本当に辛かったのは、全然スパーリングで勝てないことだ。
初心者だから当たり前じゃん、と頭では思っていても、取っ組み合いで全然勝てないというのは、「男の子」のメンタルには結構堪える。
「だったら練習しろよ」以上でも以下でもないのだが、実際勝てないし、わかりやすい成長の実感はない中で、ひたすらやられ続けるというのは、よほど好きか、負けず嫌いじゃないと続けられないと思うよ。
何をしたら良いかもわからない中で、ひたすらやられ続け、折れそうになる心をなんとか自分で励まし、一方で型稽古を続けて自分の中での選択肢が増え、ちょっとそれっぽくなるのに結局1年かかった。
その間(いや今も?)、何度「精神と時の部屋」に入りたいと思ったことか。
で、結局小生がやったのは、戦いの状況状況で選択肢を増やすために、テクニックを覚えるしかないと考え、上手くいくかはわからんがと思いつつ、毎朝家でテクニック練習を続けること。
テキストはトライフォースのコンテンツを参照。
何がいいって、30コマあって、毎日やれば1ヶ月で一回りすることになっており、それをひたすら繰り返す。
今はアドバンスもやってます。
最初は小学生の娘を相手に。
だんだん付き合ってくれなくなったので、エアーで。
見かねた妻が「買ってもいい」と言ってくれたので、今はグラップリングの打ち込み用のダミー人形が家にいます(笑)。
ついにそんなものが家に・・・。
でもダミー人形は、古布を中に詰め込むので、中身を出してしまえばA4サイズくらいに小さくなるんだよ。
そんな感じで選択肢が少しずつ増えてきたので、最近はもう少し、なんとかやれそうだなぁ、というところまできた。
あ、ちなみに道場に通うのは週に2回くらいが色々限度。
どちらかというと夜のお付き合いとか、睡眠時間とか他のトレーニングとか考慮すると、結局それくらいに落ち着いている感じ。
続く。