積読在庫消化。
成人発達理論というらしい。
人材育成についてモヤモヤしていた点について、一つの見識を与えてくれたので、とても面白かった(もう一回読んでいる)。
一番なるほどと思ったのは、大人の成長には水平と垂直があると。
水平は所謂スキルアップで、本書で扱うのが垂直的成長で、まぁ人格的成長と言って良い。
第一段階は子供のレベルで、抽象度が高い思考ができるようになるか。
第二段階は利己的、道具的(人を道具のように扱う)段階。
第三段階は従属的段階というか、指示をしっかりこなすが主体性に乏しい段階。
第四段階が自己の価値観で主体的に動く段階。
第五段階は自己の価値観を脱構築し、常に構築と解体を繰り返し成長を続ける段階。
ってな感じ。
彼・彼女はどの辺だろう、上の次元に上がってもらうには、みたいなことを思わず考えてしまう。
殆どの人が第三段階だし、成長すればみんなハッピーとは限らないということにも言及がある。
発達段階は綺麗に切り替わるのではなく、時と場合によって「重心」の移動もある。
そんなこともあるらしい。
勉強になる。
それはともかく、本書はコーチとサラリーマンの対話という形式で進んでいくので読みやすい。
が、「おうむ返し」が多いのと(まぁ強調したいのだろうけど)「(笑)」が多いのがちょっと気になるけど…。
改めて読み返したいというか、成人発達理論をもう少し深掘りしたい。
まぁ、ご参考ということで。