人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

我々は人材の評価などして良いのか

ビジネスメディアでは「ジョブ型雇用」の話題をよく見るようになった。 ほとんどの論調が欧米の雇用形態とは違う、ベタベタの日本型をコネ繰り返しているので辟易するのだけれど。 それはまぁいいとして。 欧米型の雇用って、日本で言えば非正規雇用、アルバ…

日経新聞を読まなくなった理由

小生は新卒で銀行に入社している。 当然の流れとして人事からは日経新聞を読むことを求められ、一面から株式面に至るまで、毎日チェックする日々が始まる。 新人研修で市場関係部門の偉い人の講話があり、アメリカ大統領選挙と為替の関係という、今思い出し…

わかっていたのに避けられない

昨日の「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の続きなんですけど・・・。 読んでいて「おー・・・」と思ったことがもう一つあった。 それは「今後の日本の課題」として、社会の成熟化に伴うニーズの分散、超高齢化、成長率の低下、周辺諸国の追い上げへの対処、…

良い点を残す難しさ

イノベーション関連の本を色々読んでいて、かつての日本はどうだったのかなと思い、一応読んでみた。 新版 ジャパンアズナンバーワン 作者:エズラ・F.ヴォーゲル 発売日: 2017/08/24 メディア: Kindle版 本書を知らない人も多くなったと思うのだが、戦後の高…

結局は「やるか、やらないか」

こんな本を読む。 御社の新規事業はなぜ失敗するのか? 企業発イノベーションの科学 (光文社新書) 作者:田所 雅之 発売日: 2020/02/18 メディア: 新書 まぁ、新規事業のお手伝いをそれなりにしてきたので、必然的に読まなきゃいけないジャンルの本ということ…

無駄と思われることをやり続けられるか

「インテルとファナック」を読んで、「これは深化と探索だなぁ」と感じられたので、「深化と探索」を解いているこんな本を読む。 両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く 作者:チャールズ・A・オライリー,マイケル・L・タッシュマン 発売日: 201…

道具に支配される行動

師匠が昔「認識(技)は対象物によって形成される」とおっしゃっていた。 グローブをつけてサンドバッグを殴っていればそういうパンチになるし、巻藁を素手で突いていればそういう突きになるし、人間をボコボコ殴っていればまたそういう突きになる。 それく…

視点を変える

娘を私立の小学校にいれていて、ずっと登校のお供をしてきたのである。 緊急事態宣言を受けて、時差通学のために中途半端な登校時間となり、これまでであれば自転車で駅まで送って帰宅し、そこから出社だったのが、それでは小生の出社時間に間に合わなくなっ…

イノベーションは起こせるか

もういつからそんなことが課題とされるようになったのか、記憶が定かではないが、企業におけるイノベーションが問われている。 新規事業のコンサルティングなんていうのも、そういう流れの中で行ってきているわけで。 たまたまこんな本を読む。 日本のものづ…

アウトレットモールってどうなんでしょうね

気がつけば十数年前から主要都市郊外にアウトレットモールが沢山できて、すっかり定着した感がある。 先日もつい行ってみたりしたのだが、この商売ってどうなんでしょうね、と思う。 あればあったで時々行ってみたり、旅行の途中に寄ったりもするけれど、基…

自分のことほど良くわからない

長らくキャリアの相談を受けてきたが、自分のことについてはよくわからないもの。 だから友人にフィードバックをもらったり、アドバイスする時の方法論を自分に当てはめてみたり、ということをする。 それでもどうなんや、というところなんだが、最後は自分…

あたりまえだと思っていることほど、そうでもない

こんな本を読む。 *1" src="https://m.media-amazon.com/images/I/314krXNFHyL.jpg" alt="働く女子の運命 *2" /> 働く女子の運命 *3 作者:濱口 桂一郎 発売日: 2015/12/18 メディア: 新書 先日の「育休世代のジレンマ」を受けて、専門家の本を深掘りしようと…

仕事の質は落ちてないか

あんまり言うとオジサンの愚痴になるような気がして躊躇してしまうというか、オジサンになったバイアスなのか、本当にそうなのかがわからないので戸惑ってしまうのだけれど、最近のビジネスパーソンの仕事の質、落ちてないですか、と思うのである。 道具は良…

仕事をどこまで頑張りますか

こんな本を読む。 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~ (光文社新書) 作者:中野 円佳 発売日: 2014/10/17 メディア: Kindle版 身近な問題として興味はあったので、Kindle日替わりセールで買っておいたのを引っ張り出してきた。 2000年代…

淘汰される覚悟はあるか

二度目の緊急事態宣言である。 色々変化してきた一年だったが、その変化がさらに進むのか、変化が不可逆に定着するのか。 見極めようとしてきたけれども難しい。 いずれにしても全ての人に変化が求められる時代なのだ。 人間は変わることが出来るけれど、全…

目に見える成果だけが全てではない

年末にちょっと長期的な取り組みを検討していて、フレームワークなんかを使って思考を整理していた時のこと。 昔参照したチャートを引っ張り出すと、四象限の縦軸・横軸のひとつが「文書化できる・できない」になっているものを発見する。 そう、普段我々はT…

心穏やかに

新年早々コロナの話題でもちきりである。 また緊急事態宣言だそうで、影響のあるビジネスに関わる皆さんのことを思うと心が痛む。 欧米に比べればまだ感染者数は桁ひとつ少ないのに医療崩壊の危機とは、日本の行政が悪いのだとか政治家がとか医師会のお偉方…

ランニングフォームはそんなに問題か?

新年はランニングのモチベーションがさらに高まる季節(小生だけ?)。 近所の本屋で気になる一冊があったので買って読む。 ランニングに関してはいろんな人がいろんな主張をしており、なかなか惑わせてくれる。 本書は科学的知見に基づいた、比較的良心的な…

ストイックに、ひたすらストイックに

日々の仕事にどのようなスタンスで臨むのか。 行きつけの美容室にこんな本が置いてあったので、思わず読みつつ、そんなことを考える。 料理の意味とその手立て 作者:ウー・ウェン 発売日: 2020/12/10 メディア: 単行本 著者は有名な料理研究家で、本こそ読ん…