人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

自分のことほど良くわからない

長らくキャリアの相談を受けてきたが、自分のことについてはよくわからないもの。

だから友人にフィードバックをもらったり、アドバイスする時の方法論を自分に当てはめてみたり、ということをする。

 

それでもどうなんや、というところなんだが、最後は自分の人生だから、腹を括るしかないんだけどね。

いずれにしても、自分は正しい判断が出来ないと思っていることが大事だと思う。

 

こんな本を読む。

科学的な適職

科学的な適職

 

 

著者はいくつかの分野で本を書いているのだが、学会で検証された論文を大量に読み、ある程度実証された理論を取りまとめて一冊にするというスタンスで、「科学的な」という枕詞がつき、本書はその仕事版ということである。

仕事については世界中で多くの研究があるわけで、何を持って良い仕事というのかから始まり、どう選ぶのか、辞めるべきか辞めざるべきかという判断軸とか、色んな方法論が列挙されていく。

 

好きを仕事にしてはいけないとか、金で選んではいけないとか、長時間労働は良くないとか、裁量権があった方が良いとか、変化があると飽きないとか、まぁそうだよねという内容なんだが、総じて見ると結局常識的な結論に落ち着くんだなというのが感想。

ともあれ、自分のキャリアを検討する手順という仕立てで編集されてあるので、非常に面白く読ませてもらった。

 

個人的な「へー」は、有名な弱い繋がりの理論にアップデートがあって、最近はそこそこ強い繋がりが重要ということになっているらしい。

大体知り合って1年〜3年くらいの関係が良いらしい。

 

いやー、勉強して冷静に考えるのは大事だなと。

まぁ、ご参考ということで。