人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

わかっていたのに避けられない

昨日の「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の続きなんですけど・・・。

読んでいて「おー・・・」と思ったことがもう一つあった。

 

それは「今後の日本の課題」として、社会の成熟化に伴うニーズの分散、超高齢化、成長率の低下、周辺諸国の追い上げへの対処、といったことが列挙されていたこと。

なるほどすでに予見されてたわけで、実際その通りになり、現在に至っている。

 

人間の習い性として、わかっているのにネガティブで重いテーマには上手く対応できない、というのはあると思う。

長期的な論点ならなおのこと難しい(地球温暖化とかね)。

 

40年前の書籍で指摘されていたことに対して、40年後の感覚からすると、上手く対処できていないように感じてしまうけれど、「もっと上手くやれたか」というと結局難しかったんじゃないかと思うし、(適切に反省はすべきだが)今更ガチャガチャ言ってもしょうがないような気もする。

40年前に分かっていた話を今更大騒ぎするなと(苦笑)。

 

ただ、はっきりしている事は、本書の例のように、部分的には将来の予測はしっかり立てられる、ということ。

だから、しっかり地に足をつけて冷静に見通しを立て、それに対して備えをするというのは、個人レベルでも組織レベルでも十分可能だと思う。

 

そこまで予測しても、やっぱり避けられない、ということは大いにあり得るが、ソフトランディングには持っていけるはずだ。

そして「地に足をつけて冷静に見通しを立てる」は、自分の力で情報収集をして、しっかり考えることが大事。

 

特に最近の大手メディアは酷いので、メディアに踊るキーワードを追いかけてはいけない、というのは肝に銘じておきたい。

なんで小生が日経を読まなくなったのか、という話はまた今度改めて(笑)。

 

まぁ、ご参考ということで。