人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

2015-01-01から1年間の記事一覧

転職を力に変える。

昨今、極めて少しづつ、それもあくまで肌感覚でしかないが、いろいろな会社の経験をしている転職者を、社会が評価する風潮が出てきているような気がしている。エージェントとしての仕事の過去があり、自身も数多く転職している小生の立場では、そのような話…

キャリアの不安との向き合い方

仕事を続けていると、いろいろなプレッシャーや不安があったりして、精神的に追い詰められてしまうことがあると思う。しかし、殆どの方がわかっていただいている通り、実際にその仕事で失敗して命を落とすなんていうことはあり得ないし、取り返しのつかない…

「仕事ができる人」という話

今日、たまたまこんな記事を目にして。http://blog.tinect.jp/?p=16442記事では色々と要素分解していて、成る程なと思う部分もあるし、小生も過去のエントリーで幾つか書いてきた記憶もある。ただ、この手の議論で、いつも小生の頭をよぎるのは、かつて働い…

「オファーゲッター」ってどういう人?

人材業界で一部流通している用語で、「オファーゲッター」というものがある。前々回のエントリーでも引き合いに出したのだが、「とにかく内定を獲ってくる人」という意味だ。転職活動に苦戦している人からすると、なんとも羨ましい限りだが、多少経歴に難が…

管理職は何を管理するのか?

先日、リモートワークについてのエントリーを書いたが、その際のディスカッションでなんとなく小生の頭に浮かび上がったのは、管理職と言われる人たちは、何を管理する仕事なのか、ということ。普段顔を合わせていれば、なんとなく部下の顔を見ることで、そ…

人事を尽くして天命を待つ

転職活動に向き合う方々に対して、小生がよく引用する言葉の一つが、「人事を尽くして天命を待つ」である。解説は一応引用しておく。http://kotowaza-allguide.com/si/jinjitsukushitetenmei.htmlその方の能力・キャリアが世に求められているのか、望む相手…

転職先で人間関係を作る技術

過去、色々な方々と、転職の前後で関わってきたが、意外なほど不用意に新しい環境に臨むケースは多い。新しい環境にうまく馴染めるかどうかはとても重要で、そこにはある程度押さえておくべきポイントはある。まず、転職した初日から3日目くらいに形成される…

実践のタイミングこそ座学を。

日本の企業というのは、座学の知見というのを、かなり軽視する傾向にあると感じている。新卒採用がこれだけ当たり前なのも、学生時代の学びなどほぼ役に立たないと企業は考えていて、素直さとポテンシャルの高さをもっぱら重視しているからだ。これは簿記を…

某メーカーの歴史資料館に行ってきた。

仕事の機密上、当然どこの会社とは申し上げられないのだが、ご厚意に甘えて見学させていただいた。創業時の資料から始まり、長きにわたる発展の歴史を、折々のエポックメイキングな製品とともに展示してあった。その歴史の重みと、先達の努力に、素直に感動…

こんなサラリーマンになってはいけない(2015年度版)

渦中の有名企業、東芝について、この様な記事が出ていた。http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/280248/091100008/決算発表に関する社長のコメントを遮って、財務部長が問題となった企業風土をベースにした発言を連発するのだから、笑うに笑えない…

ハーバードビジネスレビュー2015年5月号より。

「人材は潜在能力で見極める」という記事があった。不確実な時代の中では、過去の実績だけでは如何ともしがたく、その人物のポテンシャルを見出せと。その人物を評価するポイントとしては、まず「モチベーション」。高いか低いか、というより、その源泉がど…

出来ること、やらなきゃいけないこと、やりたいこと

以前、マスト・ウィル・キャンという表現で記したことがあるけれど、キャリアコンサルティングの鉄板に、出来ること、やらなきゃいけないこと、やりたいことのバランスを取るという話がある。今日、改めてテーマに持ってきたのは、昨日のエントリーと重なる…

本当にやりたい事を大事にする。

昨日のエントリーで、新しい業界に飛び込むのは、年齢と裏返しの「残り期間」で判断が分かれる、という表現をした。職業人生において、20代、30代、40代、50代それぞれで期待される役割や、出来ることというのは、全然違う。会社員をやっていると、一つの仕…

大企業からベンチャーに転職するということ

小生、何を隠そうベンチャーへの転職専門のエージェントだった時期がある。以前のIPOブームだった頃のお話だが。ここ数年IPOが盛り上がってきて、周囲にもそちらに転じる人が増えてきたが、今一度大企業からベンチャーに転職することについて、話を整理して…

アカウンタビリティー

2020年東京オリンピックを巡るドタバタに言及するつもりはないが、印象的な二つの記事があった。下記に参照しつつ、キャリア上、思うところがアカウンタビリティーだ。一つは国立競技場の騒動を巡る、こちらの記事。http://m.huffpost.com/jp/entry/8031084…

ハラスメント諸々

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-0136.htmlマタニティハラスメント認定された事業者が初の公表ということで。取り上げたブログの論点は、妊娠を理由とした解雇はそもそも違法なのだから、ハラスメントという表現で再定義するのは違…

近い将来、求められるスキルは変わるかもね、という話。

今日、色々調査があって、リモートワークを全面導入・推進している企業の先進事例をお聞きする機会があった。リモートワーク自体には、メリットデメリットあるものの、圧倒的にメリット優位なので、この流れは止まらないのだろうなという感想を持った。ただ…

ロバを売りに行く親子の話。

イソップ物語の寓話の一つに、ロバを売りに行く親子の話、というのがあるのをご存知だろうか?https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ろばを売りに行く親子小生も最近知ったのだが、脚色して言うと、無責任な他人の意見に振り回されていると、大きな損をする場合…

株主の存在について。

転職候補先を検討するにあたり、幾つかの評価軸というものがあると思うが、その中の一つに株主構成というのがあると思う。上場会社であれば、何処がどれくらい出資しているのか、すぐにわかるが、非上場会社であれば、その会社のウェブサイトなどで調べるし…

業者を使うにも力が要る。

先日、ある商社の方とのお話で知ったこと。昔はメーカーでも、サプライヤーや自社にサービスを提供する企業に対する、「目利き」が出来る人が沢山いたそうなのだが、昨今サプライヤーが増えすぎたり、目利きが出来る方が引退されたりして、その目利き役・交…

脱藩者としてのプライド

一度転職をするとわかるけれど、最初に勤務した会社がどこか、というのは職業人生で後々まで影響がある。小生は新卒で銀行に入った人間だが、20年近く経った今でも、何となく周りから、銀行出身者としての期待値を日々感じている。気にしすぎといえばそれま…

「具体的に」の具体的な説明の仕方

転職のプロセスでは、異文化で育ったもの同士が、手探りでコミュニケーションをする場面のような気がしている。会社が変わると同じ職種でも内容は全く変わる、というエントリーを以前書いたが、そんなこともあるので、面接の場面では「具体的に」という話は…

景気の変動は要警戒。

小生は時々、異業種が人材紹介業に参入する際に、なぜかご相談を受けることがあるのだが、異業種の方からすると、とても高いフィーが取れる業界のように思われるようだ。そんな時に、毎度申し上げるのは、「この業界は実際の景気変動より、もっと激しく短周…

今後のキャリアの長期トレンド

今日はこんな記事を目にした。 http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=22044「熱心に遊ぶ」感じで、楽しく仕事したいね、という趣旨の記事。昨日のエントリーで、仕事に没頭する機会自体が、モーレツ社員になるかどうかを決める、という話を書いた。かつての…

モーレツ社員は何処にいる?

こんな記事を目にして。http://diamond.jp/articles/-/77196?display=b概略をいうと、「企業戦士」と言われた、かつての日本企業の伝統、勢いを失わせて良いのか、という問題提起のお話。小生、昔ながらの大企業に新卒で入社し、その後ベンチャーマーケット…

プロとアマの違い。

http://storys.jp/story/15595こんな記事がSNSで回ってきた。ログインしないと全文は読めないが、「プロとアマの違いというのは、簡単に言えば要求水準の高さと、そのための努力のストイックさ」といったところだろうか。小生として付け加える話をすると、昨…

求人を選ぶ時の、あるアプローチ。

昨日のエントリーで、「PDCA」の話を書いた。PDCAのPは、PlanのPだが、仕事の実際の場面では、さらにWhat(何を)とHow(どの様に)に分解できると思う。What(何を)→How(どの様に)→Do(実行し)→Check(レビューをした上で)→Action(さらに改善していく)という感じだ…

転職相談をいただいた方へのメール(日本企業出身者が外資出身の社長面接を受けるにあたって)

日本企業の面接を受けるのだが、そのトップが外資有名IT企業出身者で、その社長面接をどうしたら良いか、という質問に対する返答。質問をいただいた方は、日本企業でしか勤務経験がない(そういう小生も無いけれど)。前段は割愛。・・・・・・ここからは、…

上場会社は有価証券報告書を見るのが基本。

あなたが転職しようと考えている会社が上場会社の場合、応募前に有価証券報告書を読んでおくことを、絶対的にお勧めしたい。小生の中では、「読んでないヤツが居るのか?」というくらい基本の基本だ。上場会社であれば、WebサイトにIRのページがあり、たいて…

ジョブホッパーと言われて。

こんな記事があって。http://diamond.jp/articles/-/76473まとめると転職回数が多いというだけで、レジュメをちゃんと読まずに機械的に落とすのは勿体無いよね、という話。小生自身、人によってはジョブホッパーと言われるキャリアなので、本記事に関してコ…