人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

管理職は何を管理するのか?

先日、リモートワークについてのエントリーを書いたが、その際のディスカッションでなんとなく小生の頭に浮かび上がったのは、管理職と言われる人たちは、何を管理する仕事なのか、ということ。
普段顔を合わせていれば、なんとなく部下の顔を見ることで、それこそなんとなく「状況を管理」しているような感じになるのだが、ではその部下が実際に、日頃どんなことを考えていて、どんな仕事上の困難に直面していて、というようなことは、案外わかりそうでわからないもの。

これは部下の立場でも、上司になった立場でも、経験上みんなよくわかるはずだ。 
最近またこんなブログを目にしたが、
これは最近のホワイトカラー、それもIT系のエンジニアについてのエピソードであろう。

比較的、「管理」という概念に馴染むのは、製造業などの、なんらかの納品物と納期が決まっていて、それに向けてどのように取り組んでいくのかという、いわば「進捗管理」に近い職種であろう。
一方で営業職などは、目標の数値はあるものの、なかなかKPIとその進捗までブレイクダウンし、その管理を徹底していることは少ないので、どうしても四半期ごとの数値であるとか、その場その場の顧客対応であるとか、極端な話、好き嫌いなどが「管理」に反映されやすい。

あとはせいぜい、「モチベーション管理」ということになろう。
とはいえ、人間のモチベーションがなんたるか、心理学の分野でもまだ完全には解明されていないわけだから、できると言ってもどこまでの話なのか、という心象を個人的には持っている。

いずれにせよ、管理職として転職活動を行うのであれば、何を管理していて、それがどのように他と違うのか、また、その方法論と結果に至るプロセス、方法と結果の因果関係を整理して臨まれると、採用企業側の評価は高いと思う。
案外、管理職の「管理」ということについて、曖昧なままにしている企業は多いので、そこにロジカルに説明ができると、「デキる人」という印象は持たれやすいような気がしている。

まぁ、ご参考ということで。