人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

転職相談をいただいた方へのメール(日本企業出身者が外資出身の社長面接を受けるにあたって)

日本企業の面接を受けるのだが、そのトップが外資有名IT企業出身者で、その社長面接をどうしたら良いか、という質問に対する返答。
質問をいただいた方は、日本企業でしか勤務経験がない(そういう小生も無いけれど)。

前段は割愛。

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ここからは、「私だったらこうする」という想像の範疇ですので、あくまでご参考ということで。
外資出身のエグゼクティブは、総じて押し出しも強く、ロジカルなやり取りを好む(というかそういう訓練を受けている)ので、仕事と関係無い話(家族、趣味、人間関係)とか、精神論・根性論を、話の最初から持ってくると嫌われると思います(下手をすると、だから日本人はダメなんだ位のトーン)。
※相談者は、結構根性が必要なオーナー系企業が長かった方。

職務経験については、まず事実と数字で語れるアピールポイントを中心に、2分程度で全体をまとめ、その後、ハイライトとなる経験を、「どんな背景があり」「どんな狙いで方針を決め」「どう実行し」「その結果どうなり」「それを踏まえて次にどう展開したか」というストーリーを、二つか三つ用意しておく様にします。
基本的に、所謂「PDCA」を考えて動ける人なのか、新しい環境でそれができるのか、ということを見てくるので、PDCAで語ることはとても重要です。

一方、職場の人間関係についても、そんなにドライな訳ではなく(実際にその方が現在社長を務めているのは日本の会社な訳ですし)、「職場で上手くやれるか」というのもそれはそれでチェックされると思います。
とは言え、同僚と円滑に仕事を進められるか、リーダーシップはあるか、ということも、外資の人は、日本人の感覚からすると、後天的に身に付ける「スキル」として捉えている様な印象がありますので、人間関係やマネジメントについても、「どんな背景があり」「どの様な狙いで」「どの様な工夫をし」「どう展開していったか」というPDCAで語るべきかと思います。

家族であるとか、趣味であるとか、浪花節的な話は、向こうから持ちかけられたら答えるか、何かの理由で話すとしても、最後の方になると思います。
向こうからその辺のプライベートの話を持ちかけられたら、「本題は終わった」サインで、その時点で面接の勝負はついているのではないでしょうか。

と、色々と書きましたが、この辺の準備は外資・日系問わず、どこの国の人にも通用するテクニックだったりするのですが。
ご参考になれば幸いです。
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まぁ、ご参考ということで。