人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「オファーゲッター」ってどういう人?

人材業界で一部流通している用語で、「オファーゲッター」というものがある。
前々回のエントリーでも引き合いに出したのだが、「とにかく内定を獲ってくる人」という意味だ。

転職活動に苦戦している人からすると、なんとも羨ましい限りだが、多少経歴に難があったとしても、実際に面接の場面まで持っていければ、前向きな展開を引っ張ってくる人、というのは実際存在する。
そういう人の特徴を、思いつくままに書いてみると、

・相手が誰であっても、伝えるべきことはちゃんと伝えるスタンス。 
・とは言え、「何を伝えるか」というより、「どう受け止められたか」ということに百倍意識を持っている(=顧客目線)。
・事前準備に余念がない。相手の公開情報はほぼ全て目を通しており、どんなことが課題で、自分ならどんな解決ができるか、という仮説を持って臨み、その仮説は相手が自分の経歴を見て、どんな印象を持っているかというところまで及び、対応を準備してある。
・事後のフォローも丁寧。エージェントが許せばであるが、面接後のお礼を、直接メールや手紙などで行う人もいる。
・キーマン(オーナー、決裁者)の見定めと、人間関係構築に意識と行動を集中している。

というような感じだろうか。
結局のところ、ピンで動いて、ビックリするような数字を作ってくる営業タイプにイメージとしては近いような気がする。

注意点は、こういうタイプの人材を好むのは、オーナーか、それに近いメンタリティの実力者だったりすることが多いので、転職が決まった後、オーナーとの人間関係であるとか、仕事の取り組み如何で、その後のキャリアの展開が大きく変わりやすい。
そういう意味では、従順な組織人タイプではないので、本人も望むところなのかもしれないが。

まぁ、ご参考ということで。