人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

今後のキャリアの長期トレンド

今日はこんな記事を目にした。 
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=22044

「熱心に遊ぶ」感じで、楽しく仕事したいね、という趣旨の記事。
昨日のエントリーで、仕事に没頭する機会自体が、モーレツ社員になるかどうかを決める、という話を書いた。

かつての日本は、人口ボーナス期にあり、内需が必然的に拡大していく中で、とにかくアクセルを踏めば(=頑張れば)報われるチャンスは沢山あった。
だから楽だった、と言う気はなくて、それはそれで大変な毎日だったと思うが、現在の世界は、一部の成長著しい新興国であっても、とにかく頑張れば報われるという状況ではない。

頑張っても、勝ったり負けたり、良くて五分五分、悪いと負ける確率の方が高い、そんな世界観だ。
そしてそんな世界観は、今後長期にわたって続く可能性が高い。

そういう中で、個々の仕事の担い手は、どんなキャリアを歩むのが良いのか。
結構色々なところで言い尽くされている感はあるが、一つの環境で一つの仕事に取り組み続ける、というのは結構リスクが高くなっていると思う。

何かのきっかけで、若しくは「いつの間にか」、経験が全く役に立たなくなる、ということが、時代の変化とともに起こりうる。
なので、一つの仕事に取り組み続けるというよりは、色々な経験や、隠し芸的なスキルを身につけながら、先々のトレンドに乗っかっていく、という方が、安全な時代になっていくような気がしている。

もちろん目の前の仕事をいい加減にするということではなく、スキルアップの努力であるとか、趣味に使う時間と気力を使って、別の視野を広げていくことも同時並行させる、という感じだろうか。
だからと言って、とにかく転職をしろと申し上げたい訳ではない。

一つの会社にいても、幸いにして日本の場合は人事異動で色々と違う経験を積む機会はあるし、小さな会社でも、環境変化の影響が大きい故に、実は仕事内容をピボットする経験は味わえる。
問題は、「昨日と同じ今日、今日と同じ明日」という感覚で仕事に向き合っていると、まさに幅広い経験や環境の変化に向き合っている筈なのに、それに気付けなくなってしまうといことのような気がする。

些細な環境の変化にアンテナを立て、現在の仕事のスタンスに日々修正を加え続けていくと、自ずと長期のトレンドにもついていけるし、経験の幅が広がっていく。
先ほど、「視野を広げていくことを同時並行」と書いたが、イメージとしてはそんな感じだと思う。

長期のトレンドと言っても、実は業界業界によって事情は違ってくるので、漠然と追い続けることは結構難しい。
なので、その業界の知見を武器にしながら、些細な変化、進化を繰り返していくことが、結果的にリスクヘッジになるし、実は楽しい経験にもなっていくのではないだろうか。

まぁ、ご参考ということで。