人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

株主の存在について。

転職候補先を検討するにあたり、幾つかの評価軸というものがあると思うが、その中の一つに株主構成というのがあると思う。
上場会社であれば、何処がどれくらい出資しているのか、すぐにわかるが、非上場会社であれば、その会社のウェブサイトなどで調べるしかないわけだ。

そこでよくある勘違いが、大手企業が株主の名前に入っているから安心、というもの。
もちろん大手企業であるから、何も考えずに出資をしている確率は高くは無いが、実質支配する形で投資しているパターンから、取引関係上の義理で持っているところまで、ケースバイケースなので、一概に判断することは難しい(むしろウェブサイトに堂々と大手企業名が書いてある会社ほど、後者の印象が強い)。

もう一つ、ベンチャーキャピタルが株主に入っている場合、基本的には上々に向けた成長のコミットメントと、そのための体制整備に力を入れている会社、ということになる。
ベンチャーキャピタルというのは、基本的に出資した会社が上場することで利益を得るので、そういう流れになる。

ベンチャーキャピタルと似た存在に、バイアウトファンドというのがあるが、こちらは企業の株式の過半数以上を取得して実質支配し、基本的には三年くらいで転売をするプレイヤーだ。
求人案件で、こういった銘柄に遭遇する機会はそう多くは無いと思うが、比較的短期にオーナーが変わるので、会社の方針が大きく変わる可能性があると理解しておいたほうが良い。

ベンチャーキャピタルなのか、バイアウトファンドなのかについては、「◯◯キャピタル」というような社名をググってみればわかるので、手間を惜しまずご覧になっていただきたい。
それでも判別がつかなければ、まともなエージェントなら教えてくれるはずだ。

何れにしても、株主に大手企業の名前が入っているからといって、必ずしも良い会社なわけではありませんよ、という当たり前な話。
まぁ、ご参考ということで。