人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

宇宙一うまいうどん

お店の紹介だと思った方、申し訳ありません。

そういう話ではないです。

 

会社の近所に、いつも行列ができているうどん屋さんがある。

きっと美味しいのだろうが、食べたことはない。

 

なぜなら、それがたとえ「宇宙一うまいうどん」だったとしても、一時間並んでまで食べる価値があった、と小生が思うことはないだろうから。

あくまでも小生の価値観がそうなのであって、人がうどん屋に行列することを否定しているわけではない。

 

「宇宙一うまい〇〇」だったとしても、並ぶという時間の使い方をするだけの価値を感じないという、小生の生き方の話なのである。

そうやって、食べ物だけでなく、流行りの「何か」全体に対して向き合ってきている。

 

結果的にいろいろなことに惑わされず、穏やかな生活や、冷静な判断ができているんじゃないかなぁ、と思う。

「なんてつまらん奴だ」と思う人がいることは理解している。

 

でも、たとえ「宇宙一うまい」としても、並ぶだけの価値を感じられない人間なんですよ。

きっとそういう人は小生だけではないと思うけど。

 

まぁ、ご参考ということで。

季節の変わり目

日々のランニングコースは近所の川沿いである。

近所といっても1キロは離れているので、近所とは言わない人もいるかもしれない。

 

ま、1キロウォームアップで走って、川沿いをちょっと走って1キロクールダウンで帰ってくるというか。

いや、そんな難しいことは考えていなくて、行って帰ってくるだけなんだけどね(笑)。

 

で、その川は南北に流れているんだが、季節の変わり目になると風向きが変わるんだな。

秋から冬は北風、春から夏は南風。

 

多少の向きの動きはあるけれど、概ね東京はそうなっている。

そして、北風が南風、南風が北風に変わっていくと、ああ季節が変わるんだなぁとわかる。

 

今年は3月の終わりに強い風が吹いたが、あれは南風。

お、春が来たなとわかるので、前後に寒い日が続いても、季節が変わったことが理解できる。

 

もう北風は殆ど吹いていない。

いよいよ暑い日が近づいてくるね。

 

まぁ、ご参考ということで。

頭がいい人は何をしているか

積読在庫消化。

 

細谷功先生は真剣に「頭がいいとは何か」を探求しているんだろうなぁと、つくづく思う。

アナロジーとは「類推」ですね。

 

例え話と言っても良いのだけれど、単なる例えというレベルを超えて、厳密に運用し、弊害を避け、イノベーションに至るまでの方法論を詳細に解説、提唱してくれている。

おお、相変わらず凄え本書くなぁと唸らされる。

 

表面的な類似性だけではなく、構造的な類似性、本質的な類似性を見極めるには?

また類似性の距離感をどの程度でとっていくか。

 

この本に書いてあることをちゃんと理解して実践できれば、ホントに頭のいい人になれると思うよ、と心から思うのでした。

いや、勉強勉強。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

 

知らないことをスルーするな

職場に新たな若手が異動してきましたよ。

異動して出ていく別の若手から引き継ぎを受けて、早速がんばってもらってます。

 

彼:「昨日は〇〇宛の支払い業務を行いました」

私:「〇〇って何するところで、なんでうちの会社はそこにお金払ってるか知ってる?」

彼:「・・・(苦笑)。」

 

ま、そんなもんですわ。

前任の別の若手にも理解してなかったから単純作業として引き継いだんだろうし、その別の若手に理解させていない、そして目的も引き継ぐよう指示してない、小生の落ち度だしね。

 

でもさ、支払い処理やってて、何百件もある営業セクションでもなく、月に1件あるかないかの企画セクションの請求書で、相手先の社名なり団体なりが知らないところだったら、「何やってるところなんだろう?」「それもこんな金額払うなんて、なんのためだろう?」って思わないものかねぇ。

私は調べましたよ、そりゃ承認する側っていうのもあったけど、何やってるか理解しないまま仕事すること自体が気持ち悪いじゃない?

 

それを調べるだけで、実は業界構造の深淵が伺えたり、別の業務で経験したこととつながったりするんだけどさ。

たかだか一件の支払い処理でも、その背景や目的まで理解しようとするか、ただの作業としてこなすか、理解と成長の差は凄い勢いでついちゃうよねぇ、って改めて思い知らされるのでした。

 

こわいこわい。

まぁ、ご参考ということで。

大人の成長

積読在庫消化。

 

成人発達理論というらしい。

人材育成についてモヤモヤしていた点について、一つの見識を与えてくれたので、とても面白かった(もう一回読んでいる)。

 

一番なるほどと思ったのは、大人の成長には水平と垂直があると。

水平は所謂スキルアップで、本書で扱うのが垂直的成長で、まぁ人格的成長と言って良い。

 

第一段階は子供のレベルで、抽象度が高い思考ができるようになるか。

第二段階は利己的、道具的(人を道具のように扱う)段階。

第三段階は従属的段階というか、指示をしっかりこなすが主体性に乏しい段階。

第四段階が自己の価値観で主体的に動く段階。

第五段階は自己の価値観を脱構築し、常に構築と解体を繰り返し成長を続ける段階。

 

ってな感じ。

彼・彼女はどの辺だろう、上の次元に上がってもらうには、みたいなことを思わず考えてしまう。

 

殆どの人が第三段階だし、成長すればみんなハッピーとは限らないということにも言及がある。

発達段階は綺麗に切り替わるのではなく、時と場合によって「重心」の移動もある。

 

そんなこともあるらしい。

勉強になる。

 

それはともかく、本書はコーチとサラリーマンの対話という形式で進んでいくので読みやすい。

が、「おうむ返し」が多いのと(まぁ強調したいのだろうけど)「(笑)」が多いのがちょっと気になるけど…。

 

改めて読み返したいというか、成人発達理論をもう少し深掘りしたい。

まぁ、ご参考ということで。

 

 

詰め込み教育の、その先へ

積読在庫消化。

 

Kindle日替りセールで買ったんだろうか。

畑村氏は日本における失敗学の開祖&権威。

 

元祖の失敗学は読んだのだろうか。

著作そのものは初めてではない気がする。

 

本書に関しては、日本はなぜダメになったのか、詰め込みエリート教育がダメにしたのだ、だからこうあるべきだ、という話をエッセイ的に展開していく感じである。

研究ではない。

 

色々見てきたけど俺はこうなんじゃないかと思う。

そういう本。

 

まぁ、そうかなぁとも思うけれど、どちらかというと、詰め込みの学校の勉強で止まっちゃってるのが問題なんじゃなかろうか。

完成された組織を先人が作り上げてしまったので、学校を卒業して組織に入ったら、その考えに染まることが求められ、結果それ以上考えなくなる。

 

小生はそれが問題なんじゃないかと。

中国のエリートだってバリバリ詰め込みだし、欧米のエリートもある程度(少なくとも日本と大して変わらない程度には)詰め込みなはずだけど、卒業後も厳しい競争を繰り広げてるんだよね。

 

アメリカはその集金力で世界中の賢い奴とバイタリティのある奴を集めているわけで。

正直、学習指導要領の問題ではなく、力負けなんだと思っている。

 

組織が新たな人材を育てられなければ、学習指導要領をいじくりまわしたって負け続けると思うんだよね。

まぁ、ご参考ということで。

読み物、良い本、普通の本

積読在庫消化。

 

Kindle日替りセールで買ったんだと思う。

FBIで内部監査なんかもやってた人のビジネス書、ということなのかなぁ。

 

主張としては規律とか精神的な部分の大事さを主に語ったものになるけれど、それはそれでまぁ大事なんだが、あれこれ出てくるエピソードがやっぱりそれなりに面白い、という印象。

911テロとか炭疽菌事件とか二重スパイとか、そりゃ普通に興味深いよね。

 

なので、仕事術として役に立つかどうかというと、そういうタイプの本ではないと思う。

読み物としてそれなりに読ませるけれど、定価で買うというよりは古本か図書館で借りればいいかなと。

 

ところで、年間に百数十冊も本を読んでいると、感心されることが多いのだが、感心する人たちが知らない事実として、百数十冊のうち大半が「読んでも読まなくても大差ない本」ということなんだよね。

Amazonのレビューが星四つ、できれば四つ半以上を足切りラインにして読み続けていても、非常に良かったという読了感があるのは10%あるかなぁ、というところ。

 

殆どの本が「読んでも読まなくても大差ない」。

せいぜい、雑談の時のネタが増えるくらい。

 

もちろん、そうやって読み続けるから、良い本に出会えるんだけどさ。

世の中そういうものなのであって、良い本だけ選んで読む、なんていうのは幻想なんだよね。

 

まぁ、ご参考ということで。