ブックレビューが進まなかったのはこんな本を読んでいたから。
とにかく長くて、紙の本だと600ページくらいあるんだと思う。
本書で描かれるインターネットおよびその周辺ビジネスの勃興期から現在に至るまで、リアルタイムでビジネスパーソンとして過ごし、エージェントとして、金融機関の人間として、あるいは転職希望者として、業界に出入りをしていた小生としては、長さを気にすることなく、大変面白く読ませてもらった。
サイバーエージェントの藤田晋氏をスタートに、日本のネット業界の有名人のストーリーが網羅されているだけでなく、陰で支えた人々も多く登場する。
概ね有名な話ではあるが、陰で支えた人々のエピソード、人と人との繋がりも浮かび上がっており、ダイナミックな、大きな経済史として物語が成立していると思う。
冗長なわけでなく、壮大なストーリーを描くためには必然の長さで、いつまででも読んでいたいという感想を持った。
ネット業界に関わったことがある人、今まさに関わっている人には、このシルバーウィークにでも是非読むべき価値がある本ということで、強くお薦めしたい。
まぁ、ご参考ということで。