人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

やっぱりよかった

 シリーズを追う。

 

シリーズとしては四作目。

ロサンゼルス大地震の直後、ボッシュは自分の過去に関わる古い事件の単独捜査に挑む。

 

創作なんだから、ということはあるが、かなり危うい捜査を繰り返し、それがまた自身のアイデンティティの揺らぎと表裏一体であることが、緊張感とともに全編を貫いている。

上手くやろうにもできない、忘れようとしても忘れられない、やり過ごそうとしてもそういうことができない。

 

こういう心情は誰にもあるだろうし、そこを上手く流さない不器用さがハードボイルドなんだろう。

震災後の情景や人々の表情や仕草、このあたりの描写も豊かで、ただのサスペンス、刑事物として分類したくない豊かさがあると個人的には感じる。

 

もはや中古でも手に入りにくいシリーズなので、なんとか電子書籍での続編の継続リリースをお願いしたい。

自分にとって特別なシリーズになりそうである。

 

まぁ、ご参考ということで。