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というわけで、池上彰氏の解説に続いて原著を週末に一気読み。
娘に適したものならさっさと渡そうと思ったので、ちゃっちゃと読んだのだが、流石に小学三年生にはまだ早いかもしれない。
内容についてはすでに多くの人が読んでいるであろうし、解説もあちこちで出ているので割愛。
たしかに長きにわたって読み継がれる名著だとは思った。
時代背景こそ古いものの、思春期のアイデンティティの悩みであるとか、友情とか格差とかいじめであるとか、普遍的なテーマを扱い、一つの方向性を示しているのは確かだし、娘にも読ませたいとは感じた。
小生が中学生の時に出会っていたらどんな感想を抱いたのか、それはそれでまた興味深いところではあるが。
本書で一つのテーマになっているのが、子供が大人になるプロセスで、知識としては知っていることを、いかに自分の人生の中で体感し、理解してまた人生に向き合っていくか、というものがあると思う。
知識は知識として大事なものであるが、それ以上でもそれ以下でもない。
自分の経験として再措定できた知識こそ、真に拠り所になる。
だとすればこそ、どんな経験を自分の中に蓄積していくか。
「どう生きるか」という問いには、そんな投げかけが含まれていると思う。
なんて真面目なことを書いて恐縮なのだが、本を閉じて出版社名「マガジンハウス」に「おやっ?!」と驚く。
そうか、散々読み継がれた古典を漫画と新装版に再編集し、それぞれ200万部と50万部を売り切ったのはマガジンハウスの仕事なんだなと。
漫画で需要を掘り当て、新装版で更に売る。
これはまたビジネス的にも唸らせられるのであった。
まぁ、ご参考ということで。