未だボクシングの話を引っ張るのかと…(笑)。
一昨日の井上尚弥であるが、1R終了間際にバチンと右ストレートが入ってダウンを奪ったのは昨日も書いた通り。
試合後のインタビューでは、入った瞬間の手応えはあまりなかったものの、ラウンド間の休憩時間に会場でリプレイされるハイライト映像を自分で見て、思ったより良いパンチが入っていたので2Rは攻めることにした、という趣旨のコメントがあった。
ラウンド後のハイライト映像は、見ていて盛り上がるんだけど、印象操作になってジャッジのミスリードになったりしないものだろうかと思っていたのだが、よもや本人をもその気にさせるとは、罪作りだなぁとコメントを聞いた瞬間に感じたのであった。
単純に井上尚弥だけにフォーカスしていれば、前向きなフィードバックでドライブがかかって最高の結果につながった、という意味でフィードバックの効果は偉大である。
マネジャーたるもの、そんなフィードバックのチャンスを常に窺いたいもの。
とはいえ、ちょっと引っかかったこともある。
試合を見返していて、もし2Rをドネアが凌げたら、もうちょっと違う展開もあったかもしれないなと感じたりして、そういう意味ではいい意味で「調子に乗って」、ひょっとしたら「実力以上」の展開で2Rを押し切った恰好なんだろうなと。
だとすると、フィードバックによって過剰なリスクを取っていた可能性もあり、結果オーライだったけれども、果たして本当に適切だったのかなぁなんて悩んだり。
「いや、そこを掴み取るのがチャンピオンってやつなんだよ!」という声が聞こえてきそうであるが、凡庸なマネジャーは思わず揺れてしまうのであった。
まぁ、ご参考ということで。