人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

偶然性の必然性(井上尚弥戦雑感)

見ましたよ〜、井上尚弥×ノニト・ドネア戦。

1R開始から積極的に距離を詰めるドネアに、ちょっと不用意なんじゃないかと思いつつ、でも前回の記憶があるからいまさら距離を測る必要はないのか…なんて見ていたのだが、ラスト数秒のところで井上の右ストレートがドネアの左テンプルにヒット。

 

「これは井上ラッキーだったな!」と瞬間的に思ったのだが、一見ラッキーなパンチを当てるのも実力。

偶然ではあるけれどそれを実現させる必然性がある。

 

だって小生がドネアと戦ったらあんなパンチは入らないわけで、もし入ったらそれこそラッキーなのだ。

あのタイミングであの位置に入ったのはラッキーかもしれないけれど、それを実現させるだけの能力・努力は井上尚弥が持っているものなんだよね。

 

「偶然性の必然性」というのは亡き師匠の言葉。

どちらかというとクランボルツのプランド・ハップンスタンスみたいな意味で、「何が得意技になるかは偶然の産物だが、得意技になるにはなるだけの必然性がある。だから一通りの技を修練しておくことが必要」というお話だったけれども、昨日の右ストレートを見てふと思い出した。

 

偶然性にはそれを生むだけの必然性がある。

俺も頑張ろ。

 

どうでもいいですが、CMで流れた長渕剛さん65歳の筋肉も凄かったですな。

人間あそこまでできるんだなぁ、やっぱり俺も頑張ろ、と思ったのでした。

 

まぁ、ご参考ということで。