人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「一流マネジャーの仕事の哲学」 読了

まずはリンク。

一流マネジャーの仕事の哲学 突き抜ける結果を出すための53の具体策

一流マネジャーの仕事の哲学 突き抜ける結果を出すための53の具体策

 

 

アマゾンのセールで評価が高かったので購入した一冊。

個人的には組織の中でマネジメントの機会をすることはおそらく当面ないので、あまり意味はないといえば意味はない(新任マネジャーの頃だった昔は、この手の本はそれなりに読んだ)。

 

筆者はシャープ、インテルを経て、ご自身でベンチャーキャピタルを興したりして、現在は後進の育成を業とされている経験豊富な方。

この手の本は、筆者の個人的体験をもとにした「俺はこう思う」的な内容になりがちで、特筆すべき読後感を持たないものになることが多い。

 

本書も体裁は全くその通りなのだが、筆者自身が今も現役で若い世代に向き合い続けているためか、嫌味のないものになっている。

取り立てて特別なことを説いているわけではないと理解したが、仕事への向き合い方や組織の中での縦横斜めの関係の作り方、日本企業と海外企業の違いなど、幅広い示唆を提供する。

 

これからマネジャーになる、目指しているという若手が、心得としてどんなことを理解しておくべきか、というテーマで読書をするとしたら、良い一冊にはなると思う。

類書は山ほどあるし、本書が特別だとも思わないけれど、筆者の嫌味のなさから、オススメしてもよいと感じた。

 

どちらかというと、”類書”の名前を思い出せないという方が正しいかもしれないし、過去に類書を読んだ人であれば、千数百円支払う価値があるかというと、ちょっと微妙ではあるけれど(苦笑)。

まぁ、ご参考ということで。