人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

センターピンを捉える

何事も、絶対に外してはいけないポイントというのがある。

それを、「センターピンを見抜く」という表現で述べたのは、グッドウィル創業者の折口氏であったのだろうか。

 

氏の著書にも、よくその表現が出てくる。

「プロ経営者」の条件

「プロ経営者」の条件

 

 

 

10年くらい前に読み、武勇伝として普通に面白かったので、何かのヒントになればと、当時悩んでいた後輩にお貸ししたところ、「いやぁ、センターピンですよね、センターピン!」と、いたく感動して本を返してもらったことを覚えている。

正直、事業や仕事の本質が何処にあるかを必死に考え、そこにパワーを集中し、最短ルートで目標到達を目指す、なんていうのは、みんな取り組んでいるものだと思っていたので、「こんな当たり前なことに感動する人が居るんだ!」と驚いたことを記憶している。

 

小生が仕事が出来るアピールがしたい訳ではない。

多分、常に考える習慣を身につけておかないと、積み上がるタスクや要求されるスピード感に惑わされて、みんなよく分からなくなってしまうものなんだと思う。

 

インバスケット思考なんていう概念があって、

https://bizhint.jp/keyword/98893

本も出ているが、

究極の判断力を身につけるインバスケット思考

究極の判断力を身につけるインバスケット思考

 

基本的にはセンターピンと同じ話だと思うのだが、昇格試験に出たり、研修で訓練するくらいなので、なかなか難しいという証左かもしれない。

 

新規事業でも、こういう話はよくあって、センターピンを定義しないまま、あれこれ機能を盛りだくさんにして、「なんかすごいけど、買ってくれそうなイメージが湧かない」アイデアにしてしまうのは、よくある失敗例。

キャズム2」

キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論

キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論

 

 にも記載のある通り、まずはイノベーター、アーリーアダプターが絶対買ってくれる価値を考えなければならない。

 

もちろん、それを考えることが一番難しいのだが、だからといってその思考をズラしてしまうと、それこそ新規事業開発のセンターピンを外してしまうことになりかねない。

「センターピン」というのは、そういうことなのだと思う。

 

まぁ、ご参考ということで。