人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

ビジネスにおける問題解決とは?

若い頃、当時の上司に「ビジネスとは問題解決である」と厳しく諭された。
仰る通りだと、10年以上経った今でも思い返す。

一方、問題解決において最も重要なのは、正しい問いを設定することにある。
正しい問いが設定されれば、解決策はほぼ見えてしまうので、解決策を構築することは、正しい問いの設定に劣後する。

むしろ、解決策がなかなか構築できない時というのは、往々にして、正しい問いが設定されていないことにあるように感じている。
さて、ここでいう正しい問いとは、「解決されなければならない問題は何か?」と「その問題が解決されていない理由は何か?」のペアだと思う。

前者が曖昧であれば、解決策がピント外れになるのはご理解いただけると思う。
後者については、「解決されるべき問題」であるはずなのに、それが放置されているということは、「問題が存在する理由がある」ということであり、それを潰すことができなければ、解決策とならないということだ。

さてさて、キャリア上の困難に直面したとして、その困難における「解決されるべき問題」とは何であろうか?
また、「その問題が解決されていない理由」は何であろうか?

「もっとやりがいを、充実感を得たい!」という困難だったとして、そこで「解決されるべき問題」は何であろうか?
金銭的報酬?もっとほめられたい?肩書き?決裁権限?自由度…?

これが決まると、自ずと「解決されていない理由」も見えてきて、その解決策は、きっと安直に転職したり、闇雲に資格を取ったり、ということとも違う、リアリティのある答えが見えるのではないかと思う。
まぁ、ご参考ということで。