人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

なんの課題を解決するのか?

最近は読書ブログと化していて、ネタを考えるところから始めるのをサボっていた。

読書メモは今日時点で85件もあり、このまま行くと100冊を超えるペースで、個人的にも史上最多である。

 

さらに毎日のブログチェック、ニュースチェックもあるので、結構なインプットをこなしていることになるのだが、まぁそれはコンサルタントという仕事の宿命である。

読書は電子書籍の音声読み上げで移動しながらだし、ウェブの情報収集は主にfeedlyというサービスと、グーグルアラート、Facebookでのシェアなど、というところであるが、つくづく便利な時代になったものだ。

 

それはともかく、知識をたくさん仕入れても必ずしも役に立つとは言えないのが、思考の方法論のところだ。

小生の専門である新規事業では、大概の問題がインプットで解決するようにも思うが、起案者の思いや会社のステータスなど、色々な状況を鑑みると、そう単純にはいかない場合もある。

 

本来新規事業というのは、なんらかの課題を明らかにして、その解決策として立てて行くのが王道なのだが、「こういうことがやりたい」「こんな風になったら」というような、思い先行、アイデア先行でスタートすることもある。

 

そうなると、総論で共感は呼べるんだけど、どうにも「弱い」アイデアになりやすい。

そういう場面で、小生が考える問いが、「このアイデアは、なんの課題を解決するのか?」というもの。

 

解決策が先にあって、それにピッタリくる問題を探すという、逆のアプローチである。

さらに踏み込んで、特にB2Bのソリューションとして、特定業界、特定企業の固有の課題解決にならないかと考える。

 

なぜB2Bなのか、果たしてそれが正しいのかは、小生にもわかっていないのだが、顔の見えないコンシューマー向けのサービスを仕立てるより、説得力があるような気がするのである。

もちろんB2Bは、合理性で動くので、そこで買ってもらえるように考えるということは、ビジネスとして筋の良さを作っていくことにつながるのかもしれない。

 

例えばだが、待機児童問題を解決したいと考えたとして、それだけで新しいアイデアを考えるだけでなく、そこに法人のなんらかの課題解決をはめ込んでいく。

実際にあるが、預ける親を人手不足の企業に送り込むことで問題を解決し、企業からのフィーで保育所の運営費を一部賄うとか。

 

迷走する議論を切り開く、一つのツールとして、小生がベスト5に入れている問いである。

まぁ、ご参考ということで。