人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

異業種へのハードル

営業マンはなんだかんだで商品知識が勝負だと思っている。
そう言うと、自社商品のカタログを暗誦しているような人物を想起されるかもしれないが、そういうことが申し上げたいわけではない。

先日のエントリーで、「ビジネスとは問題解決である」という話題を出し、そのためには正しい問題提起と、背景の把握が重要であると述べた。
営業マンは、問題提起を踏まえ、その問題に対し、自社商品を解決策として提案するのだ。

そうは言いながらも、顧客の課題に完全対応した商品などというものは、まず存在しない。
ゆえに、何らかのカスタマイズや、違った切り口での使い方、あるいは外部とのコラボレーションなど、自社商品についての幅広い応用を展開しなければならず、これにはとても質の深い知識・理解・ノウハウが求められるはずだ。

営業職の転職にあたって、結構簡単に考える人が時々いるが、知らない会社の商品を軸に、顧客の課題を解決するためには、相当深い知識が必要なので、「果たして本当にこの商品を売ることができるのか?」「この商品を使って、顧客のどんな課題を解決できるのか?」というのは、よくよく吟味した方が良いと思う。
営業職について言えば、実際転職して成果を出す人というのは、それらについて自信が持てる案件を、しっかり選んだ人だと感じている。

まぁ、ご参考ということで。