人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

2016-01-01から1年間の記事一覧

「新しさ」を一匙

毎日同じようなルーティンでこなしている仕事でも、実は社会の変化の影響を受け続けている。 20年前の人材エージェント業は、エージェントが自宅の固定電話に掛けることは、ままあったと聞いている。 小生が駆け出しだった10年前は、メールとケータイが主流…

本日の投稿はお休み致します。

皆様、良い夏休みをお過ごしください。

無責任な体質はどこから来るのか?

いろんな会社があるが、何か問題が起きても、誰も責任を取らず、原因も深く追求されず、したがって再発防止策も施されない、という話はままある。 よく言われるのが、外部から閉ざされた環境、組織だと全員仲間意識が働くので、厳しい追求がなされない、とい…

「悪く」なるな

長く働いていれば、色々な人に出会う。 いい人ばかりではない。 悪い人と悪い環境に遭遇することもあるし、そんな人や環境と、一定期間付き合うことになるかもしれない。 そういう場面で、環境に染まることを強要されないのであれば、「あの人もああなんだか…

人を世代で語るな

また日経の「釣り」記事を見てカチンと来てしまった。 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/080500061/?ST=smart 五十代は「ゆでガエル世代」だそうである。 こういう、ドヤ顔で的外れな事を断定してくるから、日経は嫌いなのだ。 「世代」という…

人を動かす

二十代の頃、当時「鬼の○○」と言われた上司から、「君もいつか偉くなって、人を動かすようになるんだから…」と言われたことがある。 前後の文脈を全く記憶していないのだが(笑)、そのシーンだけは強烈に印象に残っていて、忘れたことはない。 今もそういう…

すべての仕事は手段であって目的ではない

例えば営業は売上を立てるのが仕事だが、会社というのは別に売上を立てるために存在しているわけではない。 社会に価値を提供しているから、その対価として売上が立っているというだけだ。 なので、営業の仕事は、実際に社会に価値を届ける「ラストワンマイ…

会社で一番詳しい人間になる

新規事業関連のお仕事をしていて、起案者の人が信任を得て、会社を動かす側に変わる瞬間に立ち会うことが、良くある。 「その瞬間」と感じているのが、起案者の人が、明らかにその事業分野、カスタマーインサイト、業界慣習を知り尽くしていて、会社のトップ…

ヒトはリスクに過剰反応する

人間のリスク許容度はマチマチだし、その時々のいろんなキャパシティ等で変わってしまうのだが、基本的に誰しも、不確実なものには過剰反応するものだ。 特に何か新しいことに取り組む際は、現状に変化を加えることになるので、余計に避けようとする心理が働…

イノベーションは計画できない

「何を当たり前のことを」と思われるかもしれないが、わかっているのに知らず知らず計画的に行おうとするのが、企業の中でのイノベーションなのではないだろうか。 非連続だからイノベーティブなのに、それを計画的に進めようとする、職業人の性である。 い…

リーダーは「見出される」

小生は人事や教育の専門家ではないが、人々のキャリアの転機に関わるエージェント業と、プロジェクトベースの仕事をしていて、感じることがある。 プロジェクトや試練を通じて、まさに顔つきが変わったり、リーダーとしてその片鱗が明らかになる瞬間に、何度…

コミュニケーションを「作る」

ビジネスにおけるコミュニケーションは、相手に正しく(こちらの意図した通りに)理解してもらうことが重要だと考えている。 それは面接でも、各種プレゼンでも同じだろう。 そのために小生が気をつけていることは、 ①極力ノイジーな要素を切り捨てる 即ち、…

このポジションでは違うけど…

武術の世界では、達人になると他流派を見ても、本物かどうかわかるそうである。「出来るわけではないが、わかる」、そういうものらしい。今日、クライアントの男性が、ある新規オープンのお店にランチに行き、感想を述べてくれた。「いやぁ、悪くないと思う…

ターゲットを何故絞るのか?

新規事業開発の場面では、ターゲットを絞るのが鉄板のセオリーである。一方で、何事もやってみなければ解らないのだから、絞ることに意味はない、という意見もある。やってみなければ解らないのは確かだが、とは言え、絞ることに意味はあるというのが小生の…

しっかりと、未来を見据えて

なんか企業のキャッチフレーズみたいだが。 新規事業も転職も、基本的には未来を見据えて試行錯誤をするもの。 過去「こうだった」から、という理屈が未来も通用するとは限らないし、今流行っているからといって、将来もそれが続くとは限らない。 相場の格言…

人間は変わることができるが、変わることを期待してはいけない

これは小生の、極めて個人的な、苦い人生経験から得られた教訓である。人間は変わることができない訳ではない。 本人の不断の努力によって、変わることはできる。むしろ積極的に変化をデザインし、大きく飛躍することだってできる。 一方で、それを他人に期…

自らに変化を起こす気概があるか、という話

今日ニュースをいろいろ見ていて、印象に残ったのはこの記事。 http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXMZO05040820Q6A720C1000000/ ソフトバンクのARM社買収に関わる、フィナンシャルタイムズ社の記事である。 この記事で指摘されていたのは、M&Aの規模もさ…

流行りものには乗っかるところと引くところと、両面ある

転職というのは、自らの環境を変える行いだから、新たに選択する環境は、もちろんこれから伸びる環境であることが望ましいと思う。 そういう意味では、「流行りもの」にチップを張っていくような転職の選択肢は否定しない。 寧ろ積極的に考えても良いところ…

「できること」と「やっていいこと」は違う

このテーマ、散々書いたような気がするが、過去のタイトルを見る限り、あまり言及されていないようなので改めて。 何を隠そう、小生が初めて転職した前後に、色々あって自身のポリシーとなったことである。 小生は27歳になる年に、初めて転職をすることにな…

「業界の常識」はいつできた?

どんな業界にも常識というのがあって、一般的にそれは動かせないものとなっている。 車は道路を走るもの、飛行機は空を飛ぶもの、である(業界の常識とは言わないか…)。 それはともかく、そんな常識の中でも業界の商慣習に関わる常識というのが、結構ある。 …

外野の意見をあまり気にしない

いろいろな仕事のお手伝いをしていると、直接向き合っているクライアントの更に向こうに、色々と面倒なことを言ってくる人が居ることによく遭遇する。「作れない奴が料理の旨い不味いを言うな」という議論もあるし、もっと酷いのだと「料理ができる前から旨…

やっぱり楽しい仕事をしよう

今日、ある方とお会いした。実際のところは色々とあるんだろうけれど、こちらの印象としては、自分のやりたいと思うことを、やりたいように取り組んでいて、とても楽しそうで素敵だなと感じた。人にポジティブな印象を与えられるから、きっと色々と声がかか…

転職は焦らない。

次が決まらずに辞めることになってしまった人は、多分人生最速のスピード感で動いたほうが良いと思うが、そういう人は今日の話から除く。転職を考えるきっかけは人それぞれだし、人生のタイミングごとにそれは異なると思う。とは言え、殆どの人が「こんな会…

埋もれた人材はどこに居る?

時々企業の経営サイドとお話をしていて、このような話題になることがある。それで、つくづく思うのだが、企業の通常のプロセス、方法論で発掘できるのだとしたら、埋もれていなくてとっくに顕在化しているんじゃないかと。なので、本当に埋もれた人材を発掘…

あなたの会社の創業者がもし…

「あなたの会社の創業者がもし、今この時代に現役バリバリで、これから事業を興していこうとしているならば、何をするでしょうか?」これは是非、色々な会社の人に聞いてみたい質問である。 この質問で多分導きだせるのは、いま存在するビジネスモデルという…

本日の更新はお休みします

皆様、良い七夕を。

偉い人と仕事をする

転職相談なんかを受けていると、仕事における面倒くさい事象の殆どが、中間管理職によるものではないかなと思ったりする今日この頃。もともと日本の会社の成り立ちで言えば、圧倒的な人手不足の中、あふれる需要をなんとかこなす為に、実務能力と権限を併せ…

目の前の現象に振り回されない

合気道の師匠から伝えられた教えで、物事は「現象」「構造」「本質」のレイヤーで捉えなければならない、というものがある(意訳)。目の前で起きている「現象」を、客観的に分析する視点、その現象をもたらす「構造」の把握、そしてそれらが意味するところ…

事業も人間関係も、絞り込みが大事なのでは。

人間は社会的な動物なので、「つながり」を出来る限り多く持とうとする生き物だと思う。きっとそれは生存競争の中で生きていくための、本能的なものなのではないか。しかし今の社会というのは、人間が本能で生活していた頃より、何十倍もの繋がりを持ててし…

貧しい仕事は色々貧しくなる

「貧しい仕事」というのは、例えば「負け戦」と言ってもいいかもしれない。「単純作業」かもしれない。「やらされ仕事」、「手戻り作業」、「お願い営業」、「時間拘束」、「予定調和」、「内輪の論理」...。ほら、言わんとしている事が、おぼろげながらお解…