いろんな会社があるが、何か問題が起きても、誰も責任を取らず、原因も深く追求されず、したがって再発防止策も施されない、という話はままある。
よく言われるのが、外部から閉ざされた環境、組織だと全員仲間意識が働くので、厳しい追求がなされない、という仮説。
それを受けて、第三者委員会を、という話になるわけだ。
それはそれで大いに首肯できる話なのだが、先日、ある方のお話をお聞きして、ひょっとしたら別のロジックもあるのでは、と思った。
それは、組織に絶対的な権力者というか、何でも決める特定の人が、いる場合。
担当者やそれに近い立場の中間管理職は、総じて「正しい」見解を持っているが、最終的な判断は権力者に委ねられるため、権力者の嗜好に沿ったストーリーが展開される。
それは結局間違っているので、失敗するわけだが、その判断を下した権力者に責任を追求することはできず(だって権力者だから)、権力者も自分の判断が間違ったのを薄々わかっているので、担当者に詰腹を切らせるでもなく、ひとしきり怒って終わり、という決着を迎える、というパターンである。
なんだか振り返ると、結構な割合でありそうな気がしている。
だからどうしたというわけではないのだが、組織での身の処し方の一助になれば。
まぁ、ご参考ということで。