通りすがりの本屋であれこれ物色した果てに買ってしまう。
心臓の難病を抱えて産まれた娘を助けようと、人工心臓の開発にチャレンジする夫婦の軌跡を追ったドキュメンタリー。
カミさんも知っていたので結構有名な家族なのかもしれない。
こんなの読んだら泣いてしまうやろ、と予想しながら買ったのではあるが、泣くまではいかなかった。
いや、泣く人はいると思うし、小生も心動かされた感動のストーリーではある。
いや、事前の期待が高くてね、というだけで。
とはいえ物語が持つ力は強い。
それ以上にご主人のど根性がすごい。
柔道で鍛えられた忍耐力と中小企業オーナーの鼻息が文面から伝わってくるようで、感動ストーリーが少し色褪せてしまったのかもしれない(苦笑)。
総じて満足度は高かったけれど、それにしても、最近は本も高くなったなぁと思う。
本書は二百数十頁なのだが、フォントもレイアウトも余裕があり、すぐに読み終わるボリューム。
文庫書き下ろしというのも影響しているのかもしれないが、これで770円かぁ、という印象。
ますます売れない、みたいな悪いスパイラルにならないといいけど。
最後は脱線。
まぁ、ご参考ということで。