人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

武道以前

おじいさんみたいなことを書くよ。

合気道で子供クラスに関わって久しいんだけれど、武道以前の作法とかマナーを教えなきゃいけないことは多くなったなぁと思う。

 

道着の着方。

正座の姿勢。

 

人の話を聞く。

人がやっていることを見て、自分で再現してみる。

 

自分で手順を考えて取り組んでみる。

道場に来たからには悪ふざけせずに最後まで真面目にやる。

 

月謝袋に入れる現金の納め方。

月謝を払うタイミング(前払いがマナーだと教わっている)。

 

「今時の親は躾がなってない」と怒りたいわけじゃない。

いや、同じ親として「なってない」人が多いなとは思うけど。

 

そうじゃなくて、結局こういうことが必要じゃない、大事じゃないから子供達も身につけられてないんだよね。

今時、道着なんか着られなくても困らない(和装しない)し、家に畳もないくらいだから正座もしないし(言語変換で「星座」が最初に出るくらいだし)。

 

話を聞かない、見て真似をするのができないのはきっと困るんだと思うけど、話を聞かなくても必要なタイミングでスマホで調べればいいのかもしれないし、要領が悪くても「多様性」の中で許容されてしまうのかもしれないし。

いずれにしても、武道の世界で当たり前とされていた諸々と、今時の世の中とのギャップは広がっているんだろうなぁと思う。

 

だからこそ武道を通じた学びが大事と考えるのか、時代遅れになっていくと考えるのか、悩ましいんだけれども。

いや、礼儀作法は他者に対する配慮なので、グローバルに通用するマナーだと思うんだけどね。

 

まぁ、ご参考ということで。