積読在庫消化。
Kindle日替りセールか何かでレビューが高かったから買ったのだと思う。
結論から言えば、とても面白かった。
知らない世界のディテールに「へー」と驚く、そういう面白さなので、何回も繰り返し読んで感銘を受ける本かどうかはわからない。
F1の世界では、どういう力学が働いていて、何にフォーカスして皆が働いているのが理解でき、とても興味深かった。
それぞれ専門の領域があり、著者はそれをまとめて責任を取る立場なんだけれど、専門領域のディープさが半端ないので、完全に分業して、尚且つ有機的に連携している姿が浮かび上がる。
日本の組織で働いていると、この辺の感覚がわからなくなるよね。
マトリョーシカみたいに部下を育成して、ある領域を部下に丸投げしつつ、うっすら上司のマトリョーシカの中に収まっている、みたいな仕事、責任分担してません?
同心円の重なりのマネジメントというか。
翻ってF1の世界は、異なるパーツを組み合わせるパズルのようなもの。
どう組み合わせるかを考え、それでも空いてしまう隙間を埋め、パーツに徹していると組織全体の方向が見えなくなるからそれを各人に示してあげるのがリーダー・マネジメント。
どっちもどっちなのではあるのだが、考えさせられるのであった。
著者の小松氏は2024年からチーム代表に就任されたそうで。
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/2024041200003-spnavi
流石である。
是非応援していきたい。
まぁ、ご参考ということで。